【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
原発に壊滅的な被害も
【ウィーン17日共同】ウィーンで17日始まった国際原子力機関(IAEA)年次総会に先立ち、同日会見したIAEAのデビッド・キッド広報官は、米中枢同時テロと同様のテロが西欧諸国の一般的な原子力発電所を襲った場合、「(燃料を満載した)旅客機衝突と火災による被害は壊滅的なものになる可能性がある」と警告した。
同広報官は、原発は旅客機や軍用機の偶発的な事故には耐えられるよう設計されているが、今回のテロのようなケースは想定していないと指摘。「原子炉本体が爆発することはないだろうが、冷却装置が破壊されると内部で水蒸気爆発が起きる可能性がある」と述べた。
しかし、同広報官は、原発は米国防総省(ペンタゴン)や世界貿易センターに比べると小さく上空から視認しにくいため、飛行機で衝突するのはかなり困難だろうと語った。(共同通信 2001/09/17)