【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
震度速報されず、不安の声 原発抱える静岡・浜岡町


伊豆諸島の群発地震が続く中、中部電力浜岡原子力発電所を抱える静岡県浜岡町の震度がテレビなどの地震速報で表示されず、9月1日の防災の日を前に、地元の住民から「東海地震も心配されるのに、町の震度がなぜ発表されないのか」などと不安の声が高まっている。

浜岡町には科学技術庁と町が独自に設置した2つの地震計があるが、いずれも気象庁の検定に合格しておらず、同庁の地震速報網に組み込まれていないため、同町の震度は地震速報時に表示されないという。

気象庁によると、一定の距離間隔や人口密度を考慮して全国2650カ所に地震計が設置され、これらの観測地点から送られたデータを基に各地の震度は速報される。

群発地震後、住民からの問い合わせが相次いでいる浜岡町は「原発があるので、住民の不安も大きい。ぜひとも地震速報網に組み入れてほしい」と気象庁や静岡県に要望。

しかし気象庁は「浜岡町の隣接町に設置しており、震度は観測できるので、新たな震度計(地震計)は必要ない」と素っ気ない。
全国で原発を抱える市町村のうち、東海村(茨城)、柏崎市(新潟)、敦賀市、美浜町(福井)などは観測地点になっているという。

(共同通信 2000/08/31)