【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】

IAEAがJCOを査察 軍事兵器転用の有無確認


東海村臨界事故で、国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)の査察官2人が22日午前、JCO東海事業所を訪れ、査察した。
核物質が軍事兵器などに転用されていないことを確認するための定期査察で、科学技術庁の職員2人が同行した。
一行はJCO側から説明を受けた後、事務棟などで書類をチェックし、ウランなど核物質の在庫変動量や保管状況を点検。午後からは事故のあった転換試験棟にも入り、沈殿槽や消防ホースから抜き取られたばかりのウラン溶液の量、保管状況を確認するほか、スワイプサンプリングという汚染個所のふき取りも行い、未申告の核物質がないかを調べる
IAEAは事故後に原子力防災などの専門家が同事業所を調査に訪れ「事故は汚染事故ではなく放射線照射事故」などとする報告をまとめている。

(共同通信 1999/12/22)