【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
ロ当局が原発大事故を警告 プルトニウム生産炉で
【モスクワ8日共同】
8日付のロシア紙、独立新聞によると、西シベリア・トムスク州セベルスク近郊にある化学コンビナートの兵器用プルトニウム生産用原子炉で6月14日に起きた放射能漏れ事故について、ロシア原子力監督局は、事後処理を誤れば1986年のチェルノブイリ原発事故を上回る大事故が起き得ると警告した。
原子力監督局は、安全性が確認されるまで事故の起きた炉を通常の出力で稼働しないようコンビナート側に命令した。しかし、同原子炉は地元に電力も供給しているため、コンビナート側は早期の出力回復を政府に要望、監督局が懸念を強めている。
事故の詳細は不明だが、同紙は、原子炉の核燃料棒が落下、うち8本は中央ホールの床下に残った状態だと報じた。コンビナート側は、放射能レベルを下げるため床下を鋳鉄で埋めたが、原子力監督局の専門家は、この処置が原子炉に悪影響を及ぼしているとみているという。
同原子炉は、チェルノブイリ型と同じ黒鉛減速炉だが、チェルノブイリ型より旧式。事故の際には、作業員2人が被ばくした。
(共同通信 1999/07/09)