【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
プルトニウムまた検出 一般ゴミ焼却灰から 動燃東海
動力炉・核燃料開発事業団(動燃)は30日夜、茨城県東海村の動燃東海事業所で、一般の廃棄物用の焼却炉で燃やした焼却灰から、放射性物質のプルトニウムやアメリシウムが見つかったと発表した。
同事業所では、プルトニウム燃料工場に隣接する屋外一般廃棄物貯蔵施設から回収したゴムやガラス類の焼却作業を進めており、この中に燃料工場で汚染された物質が混入していたものとみているが、外部環境への影響などはないという。
同事業所では、所内の廃棄物関連施設を総点検する一環として、5月下旬から、放射性物質による汚染がないはずの一般廃棄物貯蔵施設の掘り起こし作業を進め、6月15、22、25日の3日間、排出された廃棄物の一部を焼却炉で焼却処分した。
しかし、25日に、法令の持ち出し基準の約9倍のプルトニウムで汚染されたサンプル瓶で、作業員3人の靴や衣服が微量の放射能で汚染されたことから、焼却作業を中断、焼却灰をサンプリング調査し、汚染が判明した。
焼却灰のプルトニウム濃度は、通常の土壌の100倍以上だった。一連の作業や連絡の不手際を重く見た科学技術庁は1日、保安上の措置や環境影響調査が適切に行われているかを確認するとともに、独自に土壌などのサンプリング調査を行うために、担当者を派遣する。
(読売新聞 1998/07/01)