【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
セシウムを検出 水戸など 動燃事故の影響か
動燃再処理工場爆発事故で、茨城県は21日夜、水戸市と同県大洗町の県内2カ所で放射性物質のセシウム137などが検出されたと発表した。
検出値は、水戸市では3月7日から14日にかけて採取した大気からセシウム137が1立方メートル当たり41マイクロベクレル(1マイクロベクレルは100万分の1ベクレル)、大洗町では10日から17日でセシウム137が最大で600マイクロベクレル、セシウム134が60マイクロベクレル検出された。
同県原子力安全対策課は「自然放射能の約1000万分の1から100万分の1で、健康には影響はない」としている。
2つの物質は通常、大気中から検出されないため、同課は11日の同県東海村での動燃再処理工場爆発事故の影響とみている。
17日には、同県つくば市の気象庁気象研究所で大気中のチリを集めて測定した。その結果、1立方メートルあたり84マイクロベクレルのセシウム137と13マイクロベクレルのセシウム134が検出されている。
(中日新聞 1997/03/22)