【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】

ウクライナ 47万人が被害者登録 チェルノブイリ事故で

【モスクワ23日=共同】ウクライナ保健省は22日、インタファクス通信に対し、同国民の47万4095人が10年前のチェルノブイリ原子力発電所の事故の被害者として登録されていることを明らかにした。
特に影響を受けたのは成長期の子供たちで、事故発生から昨年までの調査で、15歳までの子供256人が甲状腺(せん)がんの患者として登録された。
このほか、神経や消化器、呼吸器系の疾患なども急増、子供の死亡率が上昇したという。
チェルノブイリ原発事故は、隣国のベラルーシやロシアにも被害をもたらし、ウクライナと同様に子供の甲状腺がんの多発が報告されている。
また、ウクライナ保安局によると、ウクライナの全人口約5200万人のうち約1割にあたる500万人以上が事故による放射線の影響を受けたとしている。

(朝日新聞 1996/04/23)