【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】

商用プルトニウムで核兵器製造 米が62年実験成功
エネルギー省 公表し危険性アピール

【ワシントン27日共同】

米エネルギー省は27日、米国が1962年に民間用原発から取り出した商業用プルトニウムで核兵器が開発できるかどうかを試すためネバダで地下核実験を実施し、成功していた事実を公表した。
実験成功の事実は77年に秘密指定を解除されていたが、一部専門家にしか知られていなかった。同省は、商業用プルトニウムが持つ核拡散の危険性を広く知らせるため公表を決めたと説明している。
同省によると、実験は英国が提供した商業用プルトニウムを使い、爆発の規模は20キロトン以下だった。
核兵器に使うプルトニウムは普通、核分裂を起こすプルトニウム239が93%以上含まれるが、この実験によって、同位体のプルトニウム240を7%以上含んでいるため核反応が不安定とされる商業用プルトニウムでも核兵器ができることが立証された。
核兵器開発への悪用を防ぐため、詳細は今後も秘密指定が続くという。

(中日新聞 1994/06/28)