【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
先月25日の中国核実験 日本上空を汚染 米誌報道

【ワシントン24日時事】米誌USニューズ・アンド・ワールド・リポートは26日発売される最新号で、中国が9月25日に行った今年2回目の地下核実験のため、放射能汚染が日本上空で探知されたと報じた。同誌は「日本の天皇が中国訪問を始めたまさにその時、中国の核実験での手違いの結果、放射性の雲が日本に下降しつつあった」との書き出しで、短信欄でこのニュースを取り上げた。
同誌が米情報当局筋の話として伝えたところでは、新疆ウイグル自治区ロプノールで核実験が実施された際に、実験に使われた山中のトンネルの一部が吹き飛ぶ事故が発生、大気圏に放射性物質が放出された。その放射性の雲が4000キロ離れた日本上空に達し、現在、日本政府はその汚染の程度について報告を待っているという。一部の筋は、既に「かなりの程度」の放射性物質が降下したと推定しているといわれる。

(中日新聞 1992/10/26)