【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
核のゴミ数千トンをバレンツ海に投棄 旧ソ連20年以上続ける
英TVが報道

【ロンドン25日=共同】

英チャンネル4テレビは25日、旧ソ連が20年以上にわたり数千トンに上る核廃棄物をバレンツ海に投棄していたと報じた。環境専門家は、核汚染が全欧州に広がる恐れがあると警告している。
これを証言したのは、ロシア人核専門家のアンドレイ・ゾロトコフ氏で、同氏が見た国家保安委員会(KGB)の書類には1964年から86年までバレンツ海に核廃棄物を入れた容器1万7000個を捨てたことが記されていた。
廃棄物は原子力潜水艦や砕氷船からのごみ、使用済み核燃料、核兵器としての利用基準を満たす品位のプルトニウムなど。主要投棄場が10カ所あり、ほとんどはノバヤゼムリャ島の東部に位置していた。
環境保護団体グリーンピースも「このままでは核汚染が食物連鎖に入り込み、牛乳などが汚染される恐れがある」とし、全欧州に深刻な脅威を引き起こす“時限爆弾”と警告している。

(朝日新聞 1992/02/26)