【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
チェルノブイリ事故処理 100万人の生命に危険
ウクライナの学者見解
【ボン27日共同】
ウクライナの核物理学者チェルノセンコ氏は27日、発売のシュピーゲル誌とのインタビューで「1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故で、適切な防護策がとられないまま、事故処理作業に従事した約100万人が生命の危険にさらされている」と述べた。
同氏は旧ソ連政府の依頼で事故直後から8カ月間にわたって処理作業を科学者の立場から監督した。同氏によると、19-20歳の旧ソ連軍兵士多数が原発から30キロ以内の放射能汚染地帯に「意味もなく」動員された。このため、これまでに数多くが放射能障害で発病し、まだ発病していない人びとも今後、確実に発病すると予想され「死者の数は今後増え続けていく」という。
(中日新聞 1992/01/28)