【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
スリーマイル原発 圧力容器 深い亀裂
【ワシントン10日=吉田(文)特派員】
11年前の米スリーマイル島(TMI)原発2号炉の事故で、溶けた炉心が外部に流れ出すのを防ぐ圧力容器の亀裂を調べていた所有会社であるGPUニュークレアー社は9日、事故時の熱などにより、圧力容器の裏張りが裂け、さらにスチール製の圧力容器本体も想像以上に傷んでいたことが分かった、と発表した。
崩れた炉心の除去作業の過程で、昨年夏圧力容器に亀裂らしいものが発見され、同社は調査開始。全体の厚さ約13センチのうち、調査のため切除された厚さ約7.5センチの圧力容器の部分のほとんどを貫くほど裂け目が広がっていることが分かった。
(朝日新聞 1990/02/13)