【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
放射能漏れ今も ソ連原発
ソ連共産党機関誌「プラウダ」は2日、去る4月26日に事故を起こしたチェルノブイリ原子力発電所の4号炉からは、現在も「多量」の放射性物質が漏出していると報じた。同国の高名な科学者ワレリー・レガソフ氏は先月21日、「放射能を帯びたチリ」が炉内から流れ出ており、炉全体が「完全に密封」されるまでこうした汚染が続こうと述べていた。
「プラウダ」はその一方で、政府の事故調査結果を引用しながら、原発地域から退避した13万5000人の住民の大半は、「一時的」に帰宅できようと述べている。
事故発生後、チェルノブイリ原発から半径30キロ以内が危険地域に指定され、61の町村の住民が避難している。〔AFP時事〕
(東京新聞 1986/09/04)