【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
原発の緊急炉心冷却など「過重な装置、不要」 原産会議会長表明
日本原子力産業会議の有沢広巳会長は8日、東京で開かれた同会議年次大会で、「安全確保に役立っていない過重な付属設備は除去すべきである」と語った。
同会長はその例として軽水炉の緊急炉心冷却装置をあげ、その設計が「オーバー・デザイン」ではないか、配管の瞬時破断は実際には起こりえない、などとし、「ある面だけ丈夫にしても安全上意味がなく、無駄な投資だ」と、述べた。
このことから、安全規制当局も安全審査を厳重に行うだけでなく、どこまでなら安全なのかの指針を示すことが必要である、とつけ加えた。
緊急炉心冷却装置は、原子炉内の水が失われた時に、大量の水を注入し、炉心の過熱を防ぐための安全装置。1979年3月の米スリーマイル島原発事故の際、作動したが操作員が止めた。これが事故にどう影響したかが論議を呼んだ。
(朝日新聞 1986/04/08)