【昔から事故だらけの原発 1976年~の事故】
「原発は金になる」 推進講演会で敦賀市長
全国原子力発電所在市町村協議会長(全原協)を務める福井県敦賀市の高木孝一市長が北陸電力(本社・富山市)の原発建設候補地である石川県羽咋郡志賀町での講演会で「56年4月の日本原電放射能漏れ事故はマスコミが騒いだだけ。原発は金になる」などと発言していたことが4日、明らかになった。敦賀市の反原発団体が同日午後、講演テープをつきつけたのに対して、同市長は謝罪したが、同市や志賀町の原発反対住民の怒りはおさまりそうにない。
この発言は原発推進派の羽咋広域商工会が1月26日、町民約150人を集めて開いた講演会で飛び出した。このなかで高木市長は「原発反対運動は県議選で過去2回も惨敗しており、住民に密着していない」「原発は電源三法交付金や原発企業からの協力金があり、たなぼた式の金だ」とぶちあげ、
「(放射能の汚染で)50年後、100年後に生まれる子供がみんな障害者でも心配する時代でない」と結んだ。
(毎日新聞 1983/02/05)