Q 、成人アトピー性皮膚炎があります。
A、成人アトピー性皮膚炎は、様々な要因がこじれすぎた“後天的 過剰修復疾患”です。
理論
現代病(アレルギー、アトピー性皮膚炎、自己免疫疾患)は、「感じすぎる」「治しに行き過ぎる」病気
A:「感じすぎる」(=HSP)(アドセラQ&A③を参照→こちらから)
・先天的 IgE高値 生まれ持って感受性、感覚が敏感→異物を敵だと思う(=病気になりやすい)
・後天的 精神的ダメージにより感覚器官が敏感に(受験の失敗、親との離別など)
B:「治しに行き過ぎる」
皮膚(粘膜)細胞→免疫・体液ルートで治す
免疫で治す(白血球、リンパ球)
体液で治す(アミノ酸、ヘモグロビン)
①水で治す
膝に水が溜まる、目にゴミが入ると涙が出る、蚊に噛まれて腫れる(一見悪化したように見える)
②膿 (→対ウイルス、細菌)
アトピーの浸出液もコレですね。毒素ではないです。患部修復物質のアミノ酸です。
体で炎症が起きると、脳はそこが“弱いところ”だと認識し、弱っている患部に大量の栄養を届けようとする(「治しに行きすぎる」)ことで、いつまでも同じところが炎症を起こしてしまう。(過保護・過干渉になってしまうわけですね。)
成人アトピー性皮膚炎は、本来の湿疹の痒みと、傷を修復する際の過剰な修復物質によって引き起こされる痒みの二重構造になっている(=後天的過剰修復疾患)と、川本療法では考えます。
皮膚(粘膜)細胞→脳→内分泌器官ルートで治す
①副腎 30秒後に13種類のホルモン
↓
②甲状腺(コレステロールを上手く調整する働き)
副腎がダメになったときにホルモンを出す→甲状腺亢進、甲状腺機能低下
↓
③卵巣機能に乱れ
西洋医学アプローチ=感受性を鈍らし、治しに行かないようにしている
「感じすぎる人」へは、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤
「治しに行きすぎる人」へは、ステロイド、免疫抑制剤、生物学的製剤
ホルモンの材料=コレステロール
肝臓の力が弱い=低コレステロールだと病気が治りにくい(善玉悪玉は関係ない)
コレステロール生成の内訳 肝臓65%、食事35%
補足:玄米菜食でコレステロールが高くなる理由
食事からコレステロールを取らずに肝臓の負担が100%になる
↓
コレステロールの質が下がる
↓
細胞が受け取り拒否
↓
血中に戻り、血中コレステロール値上
血管内の状態≠細胞内の状態
対策
経験から、私のアトピーの改善を確実に感じるのは、①睡眠の質アップ、②尿量アップ(②はアドセラQ&A⑦で説明)の2つです。(食事、腸内環境、運動、精神状態、スキンケアは改善の一要因ではあるけれど、私にとってはメインではありません。)
①睡眠の質アップには、特に上半身の過緊張を緩めることが一番大切だと思っています。今でも毎日寝る前に温圧療器をしなければうまく眠れません。(なかなか眠りにつけなかったり、眠りが浅くすぐに起きたり) 37年間のアトピー性皮膚炎による痒みと痛み、皮膚の不快感とともに、慢性炎症のため過緊張で生きてきて、その内8年間は睡眠薬なしでは1日たりとも眠れませんでした
緩まないと緊張は分からないし、温まらないと冷えは分からない・・
結局、自分で自分を温め、緩ませるという体験が、私には一番必要だったようです
またまた温圧療器!
顔と首の後ろは、温圧療器をよく当てます。
顔は、右の写真のように神経がで出ているので、耳↔顔中心へ。私のお気に入りは、おでことフェイスライン。不思議なことにおでこが凹みます。おでこも浮腫むのかな?フェイスラインは、分かりやすくスッキリします
首の後ろは、第一脛椎のあたりがお気に入りです。骨は頭に隠れて触れないので、後頭部の下の方を。私は大字式健康器具で神経を指圧したあと、温圧で熱を入れ、最後は丸太で前後左右ゴロゴロし、全体へ流します。(←イメージ) 丸太で流している途中に寝ていることがほとんどなので、朝首もとに丸太があることが多いです
(↑画像はネットからお借りしました)
改善
((私の超個人的見解です))
成人アトピー性皮膚炎は複雑です。いわゆる昔の単純な「アトピー」ではなくなっているのが、現在の成人アトピー性皮膚炎だと思います。私は先天的アトピー性皮膚炎と、後天的皮膚炎は、たとえ症状が似ていても「別物」と考えています。前者は遺伝子レベルの免疫異常疾患であり、後者はステロイドの薬害がベースにあると思ってます。先天的アトピー性皮膚炎の「完治」は、発症の原因となる2つのポイントをブロックできる新薬デュピクセントにしか出来ないことだと思ってます。
幼少時からの間違ったステロイド外用薬の使用による薬害、身体的心理的ストレス、内臓機能の代謝力、食生活、化学物質・・、現代社会で生きていくには避けられないものが、結局は単純な病気を複雑化してしまったのだと思います。複雑に絡み合った糸も、元を正せば過敏体質×湿疹が出やすいデリケートな皮膚が様々な要因により難治化、重症化してしまった、という結論に行き着きました
私は完治は目指していません。皮膚が弱くても自分の望む社会生活ができ、湿疹が出にくい(「出ない」がベスト)、そして出たとしても重症化させない体になりたいのです。目指すは「寛解」と「卒ステロイド」。今の治療を通して体のことを学ぶにつれ、また自分自身の体の変化を感じる中で、私のアトピー性皮膚炎を「治す」ことはできなくとも、感覚器官を鈍感にし、副腎を必要以上に疲労させないことで、皮膚炎を重症化させずに自分の望む社会生活をすることは可能なのではないか?と思えるようになりました
私は体感で、インフルエンザにはかからない、と思っていました。弱りきってる体にはインフルエンザウイルスは攻撃しないだろうと。長年発熱もしませんでした。発熱できるのは、ある程度体力がないと無理なのです。慢性炎症があったときは、毎日微熱があり、いつも体がだるく、でも体の芯は冷えを感じていました
川本療法を始めて10か月目に8度超えの発熱をしました。このときは、本当に嬉しかった!やっと体力がついてきた!と思いました。そのあと、アトピーは悪くなってしまうのですが、体全体のことを考えると明らかにパワーアップしました(川本療法では「自分力が上がる」と言います。)