
もうすぐ23歳の誕生日を迎えるあたしの名前は瑞生(みずき)
付き合って4ヶ月がたつ彼の名前は健太(けんた)
そういえばもう4ヶ月経つんだ・・・健太もう起きて仕事行ったかな
え?!まだ4ヶ月なの?!
そんな~
あたしにとってこの4ヶ月って1年は経ってる気がするのに
実際はまだ4ヶ月だったなんて
あれは真夏の太陽の日差しがアスファルトで照り返し
アスファルトはフライパンになっているかのようにジリジリと
していて、いつもより熱い夜だったのを今でも覚えている
あたしはラケットを握り締めいつものメンバーとテニスを楽しんで
いた
それまでは普段と何も変わってなくて、ただ暑さだけ変わってく
それにずっとこのままでいるものだって思っていた。
テニスコートに設置されている水場に4人が集まっていた
「つ~か 肉食いたくね?」
汗をタオルで拭いながら誠(マコト)がさくっと言い出した
「いや!!こう汗かいた後はもちビール」
顔を洗い終わったらしい龍時(リュウジ)がさらに続けて
「だったらさビールと肉と野菜買って、バーベキューにしね?朋泉(トモミ)と
瑞生もいることだし久しぶりに行こうぜ」
「朋泉、瑞生行くだろ?いつもんとこでいいよな?」
「そうだね、散々ラケット振り回して汗かいた後だしビールには肉でしょ!
瑞生野菜切る係りね!あたし肉焼くから」
「うん・・・わかった!!肉いいじゃん!!BBQやろ!やろ!やろ」
「酒ど~するよ」
「その辺のコンビニでいいよ」
こうしてバーベキューもいつもの事で暇さえあれば集まってお酒飲んだり
いつも一緒の4人だった
この日偶然近くで健太もやってたんだよね・・・
あれから4ヶ月経つんだなぁ
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さっむ・・・バフっと布団をかぶりなおして寝ようとしながら
「あ。。。健太からメール来てるかも」
「う~ん・・・いつの間にか寝てたんだ」
気だるく起きたあたしは布団から腕だけ出した状態でゴソ
ゴソと枕元から携帯を片手で探しだした
この辺にあったはず・・・何かを指が見つけた
「よいしょ・・・来てるかな」
未読メールのアイコンを見つけてさっそく開いた
RE:おはよう ![]()
本文:後で仕事終わったら行くなっ
その前に休憩の時電話する
ちゃんと出ろよ!❤
来てるじゃん~!!早いな健太は
なに?来るの????嘘
まずは返信!返信!
メールを返したあたしはシャワーを浴びに起きだした
こうしちゃいられない 服どうしよう・・・
熱いシャワーがあたしを包むそしてだるさもシャワーが
洗い流してくれるようだった
一応言っとくけどあたしも早起きで今6時くらいなんだ
だけど今では、健太はもっと早いから、あたしは、起きたら
健太からのメールをチェックする事から始まるようになった
シャワーから出たあたしは鏡の前に座っていつもの朝の
メイクの時間が始まる
ドレッサーの手前にはメイク道具が並んでいる
二つ折の携帯を開いたままにして健太の笑顔でのピースの
写真を待ち受けにしていて灯りが消えたら付けて消えたら
また付けて常に見える状態これで完璧なの
鏡と携帯を見ながらメイクしてる自分が結構好きだったりする
こんな人があたしのことを・・・・しかも彼氏だなんて・・・
メイクと髪はきちんとしないとあたしはダメな人なの
さてと。。。できた
このあとは自分撮りする時間
今日はこんな感じにしよう・・・
健太の笑い声を思い出してあたしまで笑っちゃう
今日も健太よろこんでくれるかなぁ
とデジタル一眼レフを手にして、一枚、また一枚
そんな時、開きっぱなしになってチョコンとドレッサーにいる携帯が
健太専用着信音を鳴らし始めた
「え?どうしたんだろう・・・この音がなんで今??」
ドレッサーに駆け寄り携帯を手にとった
「はい、もしもし健太??」
「おぅ!!はよっっ!!なにしてたんだ」
「なにってちょっとね・・・そっちこそどうしたの?」
「ん~~いや。ほら今日は写メまだだったしさお前の写メみないと落ち着かねぇし
今は休憩だよ」
「あ~。そうなんだお疲れ!ごめんね今送るところだったの。ちょっと待ってね」
「おぅ!!」
「あれ?今まだ10時半だけど??」
時計にふと目をやると写真を撮っているうちに10時半を少し過ぎていた
本当はかけてきてくれたのがすごく嬉しいのに冷静さを装って話すあたし
自然にこみ上げてくるこの幸せな気持ちと嬉しさで満たされている
それはいままで感じたことのない感情でどうやってそれを表現していいのか
をあたしはまだ分からずにいた
できることならここで掛けてくれてありがとう!この一言くらい言えたらいいのに
「おぃ!!開けてくれるか???」
電話から健太の元気いっぱいの声が一層元気になって響いた
「開ける??は?なにを」
「それは、そ~~れ~~は~~このドアに決まってんだろ」
「早くしろよな」
「・・・・・っっ」
「わかった」
急いでドアに駆け寄りドアノブに手をかけた
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ドアを開けて入ってくるのかと思えばなぜかそのまま立ったままの
健太がちょっと困った顔してこっちをみている
手をポケットに入れてもう片方の手は携帯を握りしめていた
「いきなりごめんな」
「うん、それはいいけど・・・」
ぎこちなくて照れくさい空気が漂う
「ちょっと手を出せよ 瑞生」
「うん。こう?」
手を握ってくれるとおもって出してみた
「こうだよ」
健太に手を掴まれてクルット手のひらが見えるようにされた
「なによ・・・」
「これだよ」
「これって?」
「あれどこいったかな・・・」
ポケットに突っ込んだままの手がゴソゴソとポケットをまさぐる
「あったあった!!!ほらっ」
ダイアモンドが一粒ついたピアスがあたしの手のひらにのコロンと
無造作に置かれた
「お前誕生日だろ。お前が言ってたピアスだよ」
「それにお前の誕生日は絶対こうして会いに来るって思って決めてたからさ」
「健ちゃん・・・」
涙で視界がにじんで健太の顔が八ッキリと見えなくなって
今にも流れ出しそうになるのを必死にこらえていた
「本当は俺指輪がいいだろうって思ってたのにさ、お前が指輪じゃサイズがわからないし
無くす事よくあるからピアスにしてっていうしさ」
「うん・・・・」
ダイアモンドのピアスが一つ手のひらに乗って腕を差し出したままのあたしは
照れくさそうにしてる健太の顔を見た
「ちゃんと言った通り ほら見てみろよ付けてるぞ!!俺も」
「あ・・・、本当だ」
「お前も早くつけちゃえよ」
健太の耳で輝くものが見えた
「あのさ ” ピアス2つそれを一つずつ付けたらお揃いでしょ!それで ” って
お前が言ったんだぞ」
「だって急に何が欲しいってそっちが聞くから、それならって考えたの」
「健太作業とかするから指輪だと外したりしなきゃならないんじゃないかって
思ったし。あたしは無くすかもしれないじゃない だから・・・」
って言ったところで涙がポタっと床に落ちていった
「俺が耳に付けてやるよ」
「俺は瑞生の耳にも指にも俺が付けてやるって決めてんだよ」
「えっ!いいよ自分でやる」
「ほら貸せよ」
耳に指が触れた
傷つけないようにそっとピアスをつけてくれる
「誕生日おめでとう瑞生」
「これでお揃いだな」
「ありがとう健ちゃん」
「それじゃXmasに指輪な!!」
「だからなくすって・・・」
「絶対約束だからな!!本当におめでとう」
「じゃ、俺仕事に戻るから」
「写メも絶対おくれよ~~!!」
振り返りながら走っていく健太をみつめていた
このままずっと一緒にいられたら それだけでいいのに
そんなに色々されたらあたし・・・どうしたらいいの
健太と二人で送る日々気持ちが明るくなるだけじゃなくて
景色まで照らされて色が違って見えるの
そんな健太に照らされて満たされた一日を過ごしている
かけがえのない贈り物がある
あたしにはそれで十分なのに・・・健ちゃんは走って行っちゃった
耳に指で触れると確かに感じるお揃いの片方づつに付けたピアスの感触
さて写メ送らなきゃ・・・END
一粒のDiamond
作 cherry

実話ベースフィクション
実話に基づき脚色をしたstoryです
最後まで読んでくださって有難う
ふいに思いがけず出来た時間に
ちょこっと書いてみました






と登場する