「勉強は嫌でしょうがない」
でも、
「勉強はできるようになりたい」
そう思っている子どもがいます。
「勉強は楽しい」とは思わず、現状では「何となく」「仕方がないから」という感覚で勉強している子どもが多いだろうと思います。
「勉強が嫌でしょうがない」と言っても勉強に対する嫌さ加減がどのくらいなのかが問題です。
嫌さの度合いは、「勉強が嫌だ」から始まり、「嫌でしょうがない」「嫌で嫌でしょうがない」と変化します。
この「嫌の数」の増加に反比例して勉強量は減っていきます。
「嫌の数」を減らしたいと考えても、なかなか減らすことができません。
「嫌の数」を減らすための一つの方法として、「勉強癖をつける」ことが挙げられます。
簡単な問題から取り組んで勉強癖をつける方法です。
とにかく勉強をする姿勢を作ります。
簡単な問題であればやる気が出ます。
徐々に問題の難易度を上げていく方法ですが、この方法で勉強癖が少しでもつけば「嫌の数」も減っていきます。
しかし、この方法にも問題点があります。
簡単な問題は解くものの、難しいと思われる問題は解かないという傾向が見られることです。
その点をうまく調整しなければなりません。
問題を解く時に、「嫌でしょうがなくて解く場合」と「分かろうと思って解く場合」とでは、大きな差が出てきます。
嫌でしょうがなくて問題を解いている場合は頭の中にその問題を吸収しようという力がはたらきません。
そのため問題を解いて次にまた同じ問題を解いても解けません。
それに対して分かろうとして解いている場合は吸収しようという力がはたらきます。
次に問題を解いた時に解けるとは限りませんが吸収した何かが残っています。
この残った「何か」が学力差となります。
学力差とは、「次、この問題はやったことがある」「ここで分からなかった」といったことが記憶の中に残るかどうかの差と言えます。
この差は積み重ねられ、やがて大きな差となります。
2025/10/23 初冠雪
