人間の体は異物が入ってくると、それを排除するようになっている。
それは人間が古来より持っている自己防衛能力といえる。
体の中に異物が入ってきた場合、それを何らかの方法で排除しなければ身体自体の存在が危険にさらされる。
そこで、体に害のあるもの。
または、今までと異なったものなどが体内に入ってきた場合、それを排除するようになっている。
嘔吐、下痢などが排除のために起こる。
それらによって体の外に異物を出すようにシステムされている。
人間の体はそのようになっている。
それは目に見える現象以外にも起こる。
人間の意志、思考、感情など目に見えないメンタルな部分にも同様のことが起こる。
異人種、異文化など。
そういうものが急に入ってきたならば、排除しようとする。
心の準備ができていない。
平穏が乱される。
今までの慣習通りではなくなる。
そこで排除。
そのような意識が湧き上がる。
起きる。
それは古来より延々と受け継がれてきた。
大きさは関係ない。
異なったものが侵入する。
それが良いこともあるが、悪いこともある。
平穏からの脱却は進化につながる。
進化は既定路線の延長線上にはない。
進化には今まで通りではない何か別のことが必要だ。
人類の進化は突然変異によるもの。
今までと違ったことにより起こった。
石ノ森章太郎の漫画にあった。
猿人たちの中に体毛がない子供が生まれた。
体毛で覆われた猿人たちはその子供を始末しようとする。
しかし、必要とされるものは生き延びる。
今の人類の始まりとなる。
進化は異端より起こる。
何かいつもと違うことが起こる。
これは大変だ。
困った。
と思ってしまう。
そんな時は何か進化のための知らせではないかと考える。
そんなことを思って出来事を見てみる。
すると困ったことも受け入れることができる。
少しかもしれないけれど。
受け入れられる。
2023/12/20
