知らない道を歩いていると、とても時間がかかったように感じる。
実際の時間よりも、すごく時間がかかっているように感じる。
この道を歩いていけばいいのか。
どこかで二手に分かれているのではないか。
などいろいろ考えながら歩いてしまう。
実際には一本道でそのまま道なりに歩いている。
それなのに、そのようないろいろなことを考えて歩くからだろうか。
とても時間がかかったように感じ、疲れる。
問題を解く時にも同じような感覚を持つ。
この問題はどのようにして解くのだろうか。
この方法でよいのだろうか。
別の方法があるのではないだろうか。
このままではできないのではないだろうか。
そして、時には解答にたどり着くこともできない。
これはどういうふうに解いていくのだろうかと試行錯誤すると時間もかかる。
頭の中も混乱する。
そして、疲れる。
問題を解くときに、これは前にやったことがあるとなればすぐに方法がきまる。
そのために頭の中に箱を作る。
問題を解いて、頭の中の箱に入れておく。
あらためて問題を解く時にこの箱が役に立つ。
この問題はあの箱にあったと思って箱を開けてみる。
箱の中から似ている解き方を取り出す。
箱は多い方がよい。
箱が多いほど迷わなくてすむ。
だから箱を多くする。
箱を多くするためにいろいろな問題を解く。
その時、問題がしっかりできるようになっていなくてもよい。
解き方が分かるようになっていれば箱ができる。
とにかく、問題を解いて箱を増やしていく。
その箱が解答への道になる。