字について考える必要があります。
字が上手いか下手かは関係ありません。
それよりも字が丁寧に書かれているかどうかが問題です。
小学1年生と小学6年生では、当然、書く字の大きさは変わってきます。
小学1年生では大きく、間違えないように注意して書くようにします。
小学6年生では字を書くということは文を書くことになります。
小学1年生のように字を大きく書くことはありません。
このように学年ごとに字に対する考え方が変わってきます。
小学高学年になっても、小学低学年の頃のように大きな字で書いている生徒もいます。
これは、変えていかなければなりません。
大きな字を通常の大きさの字と同等の時間で完成させるためには線を書く速度を速くしなければなりません。
円を手で描くのを想像してみてください。
半径2㎝の円を手で描くのと、半径5㎝の円を描くのとを比較してみます。
同じ速さで線を描いていけば、当然、半径5㎝の円の方が時間はかかります。
2つの円の完成時間を同じにするならば、半径5㎝の円の線を描く速度を速くするしかありません。
その結果、線は雑になってしまいます。
文字は線の組み合わせで成り立っています。
上述の理由より、字が大きいと一文字を書く時間がかかることになります。
小学高学年になると板書を写す量など増えてきます。
板書を写す時間も速くなければなりません。
そのためにも字は大きくてはいけない。
ということになります。
板書を写す時間が足りない。
その結果、写すことをしなくなってきます。
写す字が雑になってきます。
後から何と書いてあるのか自分でも分からない。
なんてことにもなります。
また、速く字を書くために「う」を「-」と書いたりしてしまいます。
たとえば、「ぐうすう」を「ぐ-す-」なんて書いたりします。
このような癖がつくとなかなか癖はなくなりません。
字は丁寧に書く。
これは重要なことです。
そんなこと言われなくても分かっている。
だけど、現実はなかなかできない。
それも分かります。
意識の中に入っているだけでも違ってきます。
まずは意識してみてください。