物事が上手く進むにはそのための順序がある。
その順序通りやれば効率よくできるようになっている。
その効率のよい順序を知るためにはいろいろな試行錯誤が必要だ。
常にこの方法が一番なのだろうかと考える習慣もつけておいた方が良い。
数学においての計算問題など効率のよい順序で計算をしていれば間違いも少なく、時間もかからない。
自分が効率のよい計算をしているのかを知るためには計算過程が書かれていなければならない。
でも、それがなかなか実行されていない。
計算過程を順序よく書きながら計算をしていく生徒と頭の中で計算をして答えだけを書く生徒がいる。
やはり、計算過程を書いている生徒の方が計算結果は間違いが少ない。
頭の中で計算をして答えだけ書いている生徒に
「ちゃんと計算過程を書いて計算するといいよ。」
と言う。
すると、
「書くと時間がかかるし頭の中でやった方が速いから。」
という答えが返ってくる。
果たして、その答え通りなのだろうか。
頭の中で計算をしているという生徒を見ると計算過程を書いて順序よくやっている生徒よりも時間がかかっている。
頭の中でいろいろ考えているようだが、それは時には苦痛のようにも見える。
頭の中だけの作業なのでかえって大変なことのように見える。
時間もかかってしまっている。
目を使ったり、手を使ったりする計算過程を書く方が脳にも分かりやすいはずだ。
無理に考えて計算する必要がない。
計算過程を紙に書いて計算するのは、ただ書き出して順序よく数字を動かしている感じがするくらいだ。
それは疲れが少ないことも意味している。
時間がかかるからと言って紙に書かないで頭の中で計算する方がよっぽど時間がかかり脳にも負担がかかることになる。
効率のよい順序は目で見て、いろいろ工程を並び替えることにより見つけられる。
頭の中にあるものは一回外に出して形のあるものにして考えるとより分かりやすくなる。
そうではないだろうか。