小学1年生で学習する足し算、引き算において最近は学校でも指を使っての足し算引き算をしないように注意しているそうだ。
5-3=2 というような計算を暗記するような風潮もある。
そうすれば計算が速いからだ。
実際に計算は速くなる。
中学受験においても円周率の関係する計算などは暗記させられる。
限られた試験時間においては計算にかかる時間は速い方がよい。
インドの数学が発達している要因の一つに2けたの九九を覚えているということだと聞いている。
ただこの計算の暗記には弊害がある。
足す、引くの概念が頭の中に出来にくい。
5-3=2 という計算を暗記しているだけでは、ただの数字が頭の中に入っているだけとなる。
りんごが5個あります。
みんなで3個食べました。
あといくつ残っているのでしょうか。
このような問題の内容が理解しにくくなってしまう。
丸を5個描いて3個消すでもよいし、棒(線)を5本書いて3本消すのでも
指を5本立てて3本折って残りを数えるのでもよい。
とにかく、目で実際に多くなったり少なくなったりするのを見てお
これが小学1年生など低学年で体得しておくべき重要なことになる。
往々にして計算が速くできるということが、「算数のできる」につながるように思われがちだ。
でも、そこに落とし穴がある。
当然、最低限の計算はできるということは前提だ。
ただ、計算の速さだけに重点を置いてはならない。
低学年の時には計算の暗記よりも概念を覚えておくのが後々のことを考えると重要になってくる。
ということは知っておかなければならない。