中国の人々が富士宮や御殿場で、富士山をバックに写真を撮っている姿を最近多く見る、という話を聞きました。
富士山は流行のパワースポットということになるのでしょうが、いつも簡単に見ることができる状態になっているとありがたみも薄くなるものです。
富士に住んでいると言うと、富士山が毎日見られていいですね、と昔言われました。
昔は、日本の象徴として大きく富士山は健在していました。
今は、昔ほど日本人には富士山は興味のあるものではなくなっているような感じがします。
ただ、頂上をぎざぎざにして山を描けば、幼い子が描いたとしても、富士山を描いたことが分かるという不思議な山であることは確かです。
昔、初めて富士から離れて東京に住んだ時に、富士山が見られないことに少し寂しさを覚えました。
その時初めて、富士山を意識しました。
見ることができなくなって、富士山の存在が見えてきました。