忙しいと走り回って、いろいろな物を出して、仕事に使って、それを元に戻す時間がもったいないような気がして、ちゃんと戻しておかない時がある。
ちゃんと分けて戻さないで、後で時間ができた時に分けようと、一つにまとめてしまっておいたりする。
そうすると、その時はいいのだけれど、後が困ることになる。
あった所に戻っていないことになり、どこにあるのか探さなければならなくなる。
永久的に見つからない時もある。
探す時間だけが過ぎていく。
そんなことになってしまうことになる。
その時の忙しさに流されて、後のことを考えず楽をすると、このようなことになる。
だから、忙しく時間と競争しているような時こそ、落ち着いて元の場所に戻すことを意識させなければならない。
そのことは分かっているのだけれども、時間がないとあせる時はなかなか意識してもできないものである。
昔、ある原稿をコピーした。
それから、ちょっとした時間の後、その原稿をまたコピーしたくて、戻したはずの棚の中を探してもその原稿が見つからなくて困った。
ありそうな棚を探し回っても結局は原稿が見つからず、時間だけが過ぎてしまった。
仕方がないので、その原稿をコピーするのはあきらめて、他の原稿をコピーするしかないと思い、コピー機のフタを上げたら、探していた原稿がコピー機に置かれたままになっていた。
灯台もと暗し。
どんなに急いでいても、出した物は元の場所に戻す習慣をしっかりつけなければならない。
コピー機にあった原稿のことをしっかり記憶にとどめておかなければならない。
そのことは、忙しくあせっている時に思い出すように心がけている。