すごくしわくちゃの千円札が紛れ込んできた。
なんか縁起が悪そうで、次の日に、すぐにその千円札は使うようにした。
スーパーのレジで受け取ってもらえないのではないか、と心配してしまう位、しわくちゃの千円札だった。
確か、千円札の寿命は2年程と聞いたことがある。
千円札は1万円札より使用頻度が高いため、2年位使用されたら、裁断されるらしい。
しわくちゃの千円札は、もう寿命はとっくに過ぎているという感じの千円札だった。
久しぶりに見た感じのしわくちゃぶりだった。
昔、アメリカではバス料金がどこも1ドルで、バス料金を払うには、1ドル紙幣を、もう折ることができない位に小さく折って、それを料金箱に入れるシステムだった。
そんなふうに使ったのではないかと思われる位の、しわくちゃぶりだった。
かわいそうだけれど、誰からも嫌われるような千円札だった。
財布の中に入れる紙幣は新札をいつも入れておくようにすると、お金が貯まる。
と以前、本で読んだことがある。
毎回、そんなことを考えてお金を使うのは大変だ。
言い換えれば、お金は大切に扱え、と言っているのだと思っている。
お金だけでなく、何でも大切に扱う方が、乱暴に扱うよりも良いに決まっている。
財布なども、お金が居心地のよい環境にして、仲間を呼んで来てもらえ、ということらしい。
確かに、乱雑で不潔な部屋より、きれいな部屋の方が集まりたいと思うはずだ。
それは、紙幣だけのことではない。