みなさまこんにちは!

ファゴットの荒木です。

今日は2024年のアニバーサリー作曲家の1人である、ドヴォルザークの紹介です!



ドヴォルザークはチェコの田舎町に生まれ、なんと実家はお肉屋さんだそう。幼少期は肉屋の修行にも行っていたそうです!
肉屋の跡継ぎにしたかった父親でしたが、下宿先のドイツ語教師と伯父の強い説得でドヴォルザークプラハの学校へ入学させました。
こうしてドヴォルザークは肉屋から音楽への道を歩み始めたのです。

さて、ドヴォルザークの代表作といえば何でしょうか。

交響曲第9番「新世界より」でょうか?日本では第2楽章が「家路」として有名ですよね!
ユーモレスクもかなり有名ですね!懐かしさと哀愁の含まれた旋律はいつ聴いても心揺さぶられます。

今回僕がオススメしたいのは弦楽四重奏曲第十二番「アメリカ」です。
ドヴォルザークはチェコ生まれなのにアメリカ?と思った方。まあ聞いてください。

作曲家として脂の乗ってきたドヴォルザーク、当時はまだ音楽新興国であったアメリカの音楽院で教鞭を執ってほしいと依頼が来ます。
大好きな汽車に乗ってきたアメリカで出会ったのはクラシックともチェコ音楽とも違う、ネイティブ・アメリカンの音楽そして黒人霊歌でした。

それらの要素を取り入れたのが「新世界より」、チェロ協奏曲、そして、弦楽四重奏曲「アメリカ」です。

弦楽四重奏曲「アメリカ」はドヴォルザークの代表的な室内楽作品です。全四楽章の楽曲ですが今回特におすすめするのは第2楽章です!

二楽章はまず、彼がアメリカの大地で出会った、黒人霊歌をイメージした旋律がヴァイオリンによって奏でられます。
中間部ではボヘミア民謡風の音楽となり、チェコ人としてのドヴォルザークの音楽とアメリカの音楽が見事に融和した、非常に魅力的な楽章です。

黒人音楽はこのあと、ゴスペルやジャズなどに派生したり、他のジャンルに影響を与えるなどして、花開きます。
そんな音楽にいち早く目をつけ、自分の作風に取り込むドヴォルザークの貪欲さには、私達も見習わなくてはならないかもしれませんね!


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