北朝鮮の核実験
北朝鮮の核兵器開発。プルトニウム50キロを保有し、核弾頭は、7、8発と推定されています。今度の地下核実験は、1キロ以下の小型核兵器か、10キロクラスの実験が失敗して1キロ以下の核分裂にとどまったともいわれます。
北朝鮮の核兵器開発自体は、核不拡散、核兵器廃絶を求める国際世論に真っ向から逆らうものであり、かつ北東アジアの平和をいちじるしく損ない、戦争の危機すらもたらすものです。
61年前のヒロシマ・ナガサキの被爆で北朝鮮関係者を含め、約3万人の在日朝鮮人が犠牲になったといわれます。被爆国民を抱えた北朝鮮が、たとえ外交上の政治カードとしても、非人道的で、最大の大量殺傷兵器の核兵器をもてあそぶことは、決して許されません。折角の6カ国協議に背を向けてのいわば軍事的挑発に現時点での国際社会の制裁処置は、至当といえます。
しかし、大事なことは、核兵器問題は、世界的にも歴史的にも巨視的にとらえることです。
世界の核兵器の現状は、米・ロ・英・仏・中の5カ国だけで3万2300発。それにインド、パキスタン、イスラエルが数百発保有しています。北朝鮮の7、8発をゼロにしても、人類の現実の恐怖を払拭できません。米ソ冷戦解消後、事実上唯一の核超大国となったアメリカの自国の国益中心のダブルスタンダード(二重基準)の核政策が、核兵器廃絶や核軍縮を妨げてきています。とかく、北朝鮮が目の敵にされる反面、いつの間にか国際社会からなんらとがめられることなく、イスラエルが、北朝鮮のすくなくとも十倍以上保有してきています。去年の「核不拡散再検討会議」の歴史的成果をぶちこわし、後退させたのもブッシュ政権。核武装を背景に中東で軍事挑発を繰り返すイスラエルを支持してきたのもアメリカです。
