星野道夫さんの話
長男のクラスメイトの中、一人気になる女の子がいます。たまたまこども園の園庭で会ったら、ちっとも怯えず、いつも元気はつらつの姿に感心しています。今週は運がよく、園の近くのバラ園で、女の子のお母さんに会いました。雨の日なので、誰も来ない貸し切り状態です。
女の子のお母さんは、シンガポール滞在歴があり、帰国した際に、東京の代わりに、群馬を選びました。無垢の自然の中、純粋な子どもを育てたいということに、去年より引っ越してきた私も共感しました。このお母さんの子育ても自由奔放なタイプで、子どもが泥まみれ状態でも平気です。女の子の目には、いつも強さと輝きがあり、目が合うたびに力をもらい、魅力的です。
ちょうどバラ園にいるので、このお母さんにバラの種類と栽培の話をしてもらいました。雨はまだしとしと降っています。いつも賑やかな公園とは別の世界みたいな感じがします。私は思わず、このお母さんに、「星野道夫さん、好きですか?」と確認してみました。向こうも、ちょうど星野道夫さんの記事を読んだばかりで、驚きました。小さな村の公園で、遠くのアラスカの話をしました。
週末、赤城山へ向かいました。小沼の周りに、長男と一時間をかけて、山歩きしました。標高が高いせいか、春の気配がほとんど見られず、冬の裸木の静さに囲まれています。入口の「熊出没注意」看板を見るたび、星野道夫さんのことを思い出し、切ない気持ちになります。途中、長男が一枚丸い形の石を発見、XXにあげたいと言いました。かなり年月を経過した石だろう、と思いながら、持ち帰りました。
季節や森羅万象の自然美を前にして、人間はほんのわずかの塵に過ぎません。「長い旅を途上」を読みながら、自然との共存の大切さを改めて気づきました。
