オムレツを作って食べたいが、卵を割りたくないというのであれば、結局オムレツは食べられない。

世の中、なにかを得ようと思えば、それに応じた代償が要求されるものだ。それは仕事でも、勉強でも、恋愛でも同じではないだろうか。相場でも金は儲けたいがリスクは取りたくないと言うのは、虫がよすぎると言うこと。
日経平均が大きく下落した日でも、強い銘柄の下げは相対的に
小さいものだ。下がると外国人や大口投資家に底を全てさらわれ
てしまうので深く押すことはない。

個人投資家は押しの深い銘柄を好む傾向にあるが、押しの浅い
銘柄の方に注目するべきです。
文(もん)とは、昔の貨幣の単位で、現在でいうところの1円を意味します。よく「一文(一円)の得にもならない」という使い方をしますね。新値とは過去につけた高値・安値を更新することを言いますが、この格言では高値のことをいいます。新高値といっても厳密には、上場来の高値、昨年来の高値、年初来の高値と3種類ありますが、どれという定義はされていないので、どれで使ってもよいのでしょう。

この格言のいわんとしていることは、前回の高値を僅か一文(一円)上回ったところで上昇が止まってしまうと、チャートはダブルトップ形成となり、売り圧力が強まるので注意しなさいということです。尚、ここで杓子定規に必ず一文(一円)である必要はありません。語呂がいいので、そう言ってるだけです。
相場と言うものは、いちど方向性が決定すると暫く継続するので、上昇を始めた株の押し目を買おうとしても、都合よく下がってくれるものではない。また押したとしても、強い銘柄の押しは、ごく浅いので、自分が最初に設定した値段で待っていても、買うことは困難となる。

これも勘違いしている人が多いが、押し目買いと言うのは、上昇トレンドの株が僅かに下がるタイミングを言うのであって、既に移動平均線を大きく下回っている下落トレンドの株を買うのは、押し目買いではなく、リバウンド狙いの買いです。
長らくチャート上の節目(レジスタンスやサポートライン)を前に揉み合って
いた株が抵抗帯を抜けると、上昇でも下落でもシコリがなくなり、動きが加
速するので、それにつけと言うこと。

これはテクニカルで言うブレイクアウト手法であり、非常に理にかなった
戦略と言えます。