先日、お知らせいたしましたLINEのアカウント乗っ取りによって、実害はなかったと思われますが、みなさんにご迷惑とご心配をおかけいたしましたこと、今一度、お詫び申し上げます。

 その上で、アカウントの乗っ取りはいつでもだれにでもありうるのではと、事の顛末と乗っ取りにあった際の対処と予防について経験的に学んだことをここにまとめてみました。



 8月11日に昼頃、LINEのアカウントが乗っ取られました。最初に気がついたのは、知人から電話で、「LINE乗っ取られていませんか』とのこと。「コンビニでプリペイドカードを購入するのを手伝って」というメールが来ているとのことでした。その後も知人からひっきりなしに電話とメールが入ります。電話やメールに対応しながら、LINEからはアカウントが乗っ取られているためにアクセスできないので、LINEのホームページからLINEへの被害報告を出して、当該アカウントが削除されたのが翌日夕刻。乗っ取りから、丸一日経っておりました。その間、LINEへ10数回削除申請を行いました。LINE側から、最初に返信が来たのが、やはり丸一日以上たった8月12日の19:00。


以下のようなメールです。
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「INEおよび関連サービスをご利用いただきありがとうございます。LINEカスタマーサポートです。

お問い合わせの件についてご案内いたします。お送りいただきました情報をもとに、調査を進めてさせていただきますが、現在、多くのお問い合わせをいただいている状態のため、調査開始から完了まで、以下のとおりお時間をいただきますようお願いいたします。

■調査に必要な時間
7日前後

調査開始後、お送りいただいた情報に不備や不足があることが判明した場合、再度、質問させていただくことがあることをご了承ください。」
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 削除申請一件について、返信メールが一件。十数件のメールに、十数件の同じ文言のメールが、それも同時に返ってきました。ということは、こちらからの緊急の問い合わせに対して、まとめて一斉にメールを配信。つまり個別に対応はしないということです。電話の受付ももちろんありません。

 このことから、アカウントを乗っ取られても、対応までにかなりの時間がかかる。時期にもよるのでしょうけど、返信メールによりますと「7日以内」の対応。また、対応は、個別に相互やり取りは行われない。ということです。


 今回の乗っ取りによるメールでは、「コンビニでプリペードカードを購入するのを手伝ってください。」というものでしたが、知ってる限り、だいたいの人がそれにリアクションしたのが、そのメールの直後から1時間くらいの間でしたので、被害が発生する可能性はその間と考えるのが妥当だと思います。直後から、みなさまからメールや電話をいただきましたので、それを過ぎると、乗っ取りだということがわかってきます。

 それに対して、僕が乗っ取りを確認してから、LINEのホームページから問題発生報告フォームを調べて、第一報を送ったのが、だいたい一時間後くらいですし、さらに、アカウントが削除されたのは一日経ってからでしたので、以上のことから、今回の騒動から得た結論は、

「LINEの乗っ取りは、発生してしまえば、直接のやり取り以外にこちらから被害(プリペイドカード購入などの)を防ぐことは難しい。」

というものです。

起こった場合の対応を以下にまとめてみました。

<乗っ取りにあってしまった場合の対応>

1、問題が発生。みなさんから電話やメールがたくさん来るので、ひとまず、メールを送ったのが自分でないこと、アカウントが乗っ取られていること、そして、お詫びと対応している旨を手短に伝え、さらに、プリペイドカード等を絶対に購入しないよう伝える。たくさん連絡が入るので手短かが肝要です。LINE側では、直後の対応は一切出来ないので、この友達との直接のやり取りが重要だと思います。

2、LINEのアカウントは乗っ取られて、LINEソフトが使えないので、LINEのホームページから「ヘルプ」→「登録メールアドレスが無効な場合には?」→「問題報告フォーム」にアクセスし必要事項を入力し、送信する。問題を受け付けたとの自動送信メールを確認する。(自分のID、暗証番号、PINコード番号、登録メールなどはすぐにわかるようにしておく。)

3、フェイスブックやTwitter、ブログなどをやっている人は、それらを使って、LINEからのメールに答えないようお知らせをする。特に、プリペイドカードを購入するよう要求するケースには絶対に購入しないよう伝える。また、合わせて、メールでお知らせできるところにはお知らせする。

4、あとは、アカウントが削除されるのを待つ。かなり、やきもきしますが、結局、LINEが削除してくれるのを待つしかないので、これだけです。





 以上、発生から対応の時間を考えると、発生してしまってから被害を防ぐことが難しいとすると、予防が大きな役割をすると思われます。その観点で、いくつか、反省も含めて、予防対策を考えてみました。


 今回、乗っ取られた後、一日くらい経って、今、自分のアカウントにアクセスしたらどうなっているか、別のアカウントから友達検索をかけてみたところ、「Z〇〇〇〇S〇〇」という名前が表示されました。僕のIDを入力したら、それが出てきたということは、それに乗っ取られている可能性が大です。ふと、思い出したのは、何日か前に、出会い系の変なメールが届いて、削除していたずらメールとして申告した相手でした。変わった名前だったので思い出しました。削除したり申告したことが、乗っ取りに繋がったのか、その辺はさだかではありませんが、いずれにせよ、こういうメールが来始めたら用心するべきだと思います。

<乗っ取られないための対策>

1、怪しいメールが来はじめたら、暗証番号を変更するなど用心する。何かあるかもと疑った方がいいかもしれません。

2、PINコードは必ず設定する。僕が加入した頃にはまだなかったので、うかつにも設定していませんでした。

3、メールアドレスとパスワードの組み合わせなど、他との併用を避ける。これは、他の方のネット上にでていましたが、他と兼用している場合に、それらから漏れるケースが多いとのことでした。

4、それと、今回、自分のIDを探し出すのに時間がかかってしまいました。自分のID、暗証番号、PINコード番号、登録メールなどはすぐにわかるようにしておきましょう。

5、被害が拡大しないためには、LINEの友達登録はなるべく最小限に留めたほうがいいかもしれません。そのために、友達の設定のところで、「友達の自動追加」や、「友達への追加を許可」のチェックを外しておく。



以上、地雷を踏んでしまったものの一人として経験的に学んだことをここに書き留めておきます。他山の石としていただければ幸いです。