会社の同僚10人でランチに出ました。
2人が「牛丼がいい」といい、2人が「イタリアレストランがいい」といい、1人が「ファミレスがいい」といい、1人が「カフェでランチを食べよう」といいました。残り4人は「なんでもいい」といいました。牛丼の一人が少し強い口調でいいました。「牛丼行こう。」さて、この10人はどこへ行ったかと言うと、多数決で牛丼に行きました。もちろん、多数決なんでイタリアレストランもいいのですが、2対2なんで、多数決ならどちらもありです。

さて、これは、たとえ話なんですが、10万人の有権者のいる選挙区でAさん2万1000票、Bさん1万9000票、Cさん1万票、Dさん1万票を獲得。4万人が選挙に行きませんでした。いわゆる投票率60%です。とすると、この選挙区では、10万人のうち2万1000人、つまり10人中で言えば、2人とちょっとの人に意見で、Aさんが選ばれるわけです。

先の話で言えば、10人中4人が、レストランでゆっくりと話をしながら、食後のコーヒーが飲みたいと思っていても、4人が意見を出さなければ、2人の牛丼の意見が通ってしまいます。10人中2人というとすごく少ない感じしませんか。

さきの選挙区、あと2100人がBさんに投票したとします。10万人中2100人と言えば、わずか、2、1%です。100人であれば2人とちょっとです。その人が、Bさんに投票すれば、結果は入れ替わってしまうのです。つまり、「自分の1票なんてたいしたことない。」というほど、1票って、たいしたことなくはないのです。

これは、一つの例ですが、いずれにせよ、棄権が多ければ多い程、わずかの人の意思決定で全体が決定されてしまう。特に、無党派層という人たちは、利権に絡んでない人たちです。利権に絡んでいる人たちは、しっかりと投票に行きます。10人で言えば、2人の利権の恩恵にあずかっている人たちがしっかり投票すれば、それで決定してしまうのです。

「投票に行っても、なにもいいことがない。」と思っている人たちこそ投票にいくべきです。投票に行けば、かなり大きく選挙結果を変える可能性があるのです。

もし、この文章を読んで、本日選挙に行く予定のない人がいたら、ぜひ、投票所に足を運んで自分の意思表示をしていただければと思います。「あなたの一票が政治を変えます。」

いはやは、選挙公報の宣伝みたいになりましたが、ホントです。うそだと思ったら、投票所に行ってみてください。万が一選挙結果が変わらなくても、あなた自身が変わるから大丈夫です。一人の私人から、一人の公人へと。