開放的受刑施設・・・塀の中のエリートと呼ばれて

開放的受刑施設・・・塀の中のエリートと呼ばれて

向こう側に行って、見えていなかったものをたくさん目の当たりにしてきました。
ここでは中のことを発信して、外で待たれている方や世の中の健全な方々に知っていただき少しでも安心していただいたり、踏みとどまる気持ちを持っていただけたらと思っています。

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こんばんは
私は、仮釈放期間の身として社会復帰を進めながら刑期を過ごしています。

仮釈放とは、受刑期間が満了しているわけではないが、
受刑生活の態度から、社会復帰の可能性が高いことや、迅速な社会適合のために早めに出所することです。

刑期が終了しているわけではありませんから、何か問題があればすぐに向こう側に戻ることになります。


そんな私ですが、起こしてしまった犯罪が私の知らないところでも広がっていた組織的犯罪だったため、
全く知らない人も共犯者という状況です。

そんな私に警察から連絡がありました。

「話を聞きたいから都合のいい時間を教えてください。」


最初に連絡があった時には、共犯者などから仕返しや報復などがあるのではないか、
そのために先ず個人情報を取ろうとしているのではないか、
本当に警察なのだろうか?
等勘ぐってしまいました。

そこで、先に電話に出て対応してくれていた家族に、警察署の名前と刑事さんの名前を聞いて折り返すように話してくれと言いました。


結果、判明したことは、とある県内の警察署であること。。。
ただ、●●県警は分かりましたが、

「どこの地域の署なのか度忘れした」という。。。
今電話したばかりなのに!?

そこでもう一度かかってきたときに改めて確認してもらいました。



結果は。。。
▲▲って言ってたかも。
。。。。かも?

ネットでその警察署の電話番号を検索。
すぐにかけてみましたが、担当刑事の名前を伝えても「そんな刑事はうちにはいませんね。またかかってきた時に確認してみてください。」
という返事でした。


結果、もうしょうがないから自分で対応してみようと電話に出ると、
警察署も刑事さんの名前も聞いていたものと違うものでした。。。
すぐに連絡先を聞かれたので、会社名義なので確認しないと教えられないと言って切りました。
そして、折り返してちゃんとその刑事さんがいたので本物だとわかりました。

まぁ、本当に狙われているのだとしたら電話対応した時点で、出所していることがばれてしまうので意味ないんですけどね。
勘ぐるくせに詰めは甘いのが反省点ですね。。。


とまぁそんなことはどうでもいいのですが、結果的には取り調べを受けることになりました。
本当は、関与したくないので断りたかったのですが、断ることは出来なかったのです。





少し脱線しますが、取り調べを受けると、関与してしまう理由を少し書きたいと思います。

受刑生活から仮釈放を受けるときには多くの条件があります。
そのうちの一つに、共犯者と関係を持たない。
というものがありましたが、条件にされるまでもなく、二度とかかわりたくないです。

特に、警察での取り調べで共犯者について供述をすると報復されることや、関係のある家族や友人に危害が及ぶ可能性もあるかもしれません。
(漫画や映画の観すぎかもしれませんが。。。)
犯罪にかかわりたくないこともありますが、周りの人に迷惑を掛けたくない気持ちの方が大きいです。



警察の取り調べで作られた調書はもちろん裁判所に提出され、証拠品として扱われます。
そして、その調書の中には、氏名、住所、電話番号、その他本人を特定する個人情報が記載されます。
これは、誰がどんな経緯でどんなことを話したのかを証明するわけですから当然のことかもしれませんね。

そして、実際に裁判で裁かれた経験から言えることは、その調書については証拠品請求で被告人に提供されるということです。
私自身、裁判当時には被害者の方の個人情報も共犯者の個人情報も知ることができてしまっていました。

裁判資料となる調書などの証拠品開示請求では、検事側から被告人弁護士に開示されます。
そして、弁護士から被告人に資料が渡されるのですが、この時、個人情報の部分を塗りつぶして資料を渡す弁護士とそのまま渡してしまう弁護士がいるのです。
私自身は弁護士が4回変わったりしましたのでその違いを知ることができましたが、本来は1人の弁護士が受け持つので分からないかもしれません。


仮釈放は身柄引受人が、受刑者を管理できる場所に住まわせる(自宅や職場の寮など)ことで許可されます。
つまり、仮釈期間中の個人情報は身柄引受人の個人情報に等しいということです。

それが、裁判で共犯者にさらされる可能性があるのに調書を作成などしたくなかったのです。

これは、自分のわがままだということも分かっています。
被害者の方からしたら、証言しなさいよと怒られてしまうような言い訳でしかないことも分かっています。


それでも少しでもリスクや不安の生じることをしたくなかったのです。
これ以上周りを巻き込んだりしたくなかった。



なので、電話で捜査協力してほしいと言われた際には
「事件にこれ以上関わりたくないので、捜査協力はお断りします」と伝えました。
すでに逮捕当時、供述しきっていたこともあったので、これ以上話すことはなかったからです。




その結果 → → 「それは困ったなぁ、、、直接家にお伺いに行かなくちゃいけなくなりますよ。」




とサラッと言われました。
あれ?任意じゃなかったでしたっけ。。。?
とも思いましたが、急に家に警察が来たらみんなビックリしますよね。
そうはさせたくなかったので、「うちに来られるのは困ります。それならこちらから行きます。」
と承諾せざるを得ませんでした。


そして、日時の約束をし、近所の警察署で取り調べを受けることになりました。



取り調べのために警察署に行くと、二人の刑事さんがいました。
1人はグレースーツでいかにも刑事というような少しくたびれたスーツ姿でした。
もう一人は、若く新卒に近いのかと思うような方で、刑事らしからぬつやのあるブランドスーツを着こなしていました。


ちなみに、携帯電話は電源を落とし、警察署に預けなければなりませんでした。
そして、発信機器や録音機などが無いことを徹底的に確認されました。


ただ、ツッコみたい。。。
若い刑事の左手にアップルウォッチがついてるやん!!

 

 

通信機器やん!!。。。と。


本当にふざけてますね。



所持品検査が終わり、いよいよ取り調べの開始。
その開口一番放たれた言葉が次のものでした。

 


「上司からは、ガラ(身柄)を攫ってこいって言われてたんだよ。それを穏便に済ませたくて連絡してやった俺の義理を汲んでくれよ。」


「ちなみに、供述拒否とか、隠したりしてたら犯罪隠避とかほう助で札(逮捕状)取らないといけなくなるからよ、そこんとこ考えて話してくれよ。
まだ、刑期もだいぶ残ってるだろうし戻りたくないだろ?」


開口二番まで書いてしまいましたが、これはしゃべらないと逮捕拘留するぞという脅しということでしょうか?

もう一度言います。。。刑事さん。これ任意ですよね?(心の声)





「任意の聴取だから被疑者に対する供述拒否権の話とかはしないからな。」

よかった、やっぱり任意だったんだね。って思てたら供述拒否権の説明はなし。。。
供述しない選択肢はないってことですか。。。(法律上は拒否権があります。。。)


「日本の法律って本当によくできてるよな。どんなことでも法律で拘束できるんだからなぁ抜けがないよな。法治国家って言われてるだけはあるよ。」

あぁ、やっぱり拒否権はないようです。
拒否=公務執行妨害なり、緊急逮捕=向こう側に戻る運命。。。


ということを始まって5分で理解しました。
そしてここから3時間に及ぶ取り調べを受け、誘導尋問かと思うような内容もありましたが、
刑事さんののぞむ調書を作ってあげたら最後はホクホク顔で「ありがとうございました。また、聞きたいことができたら協力お願いします。」

とすごい怖いことを言いながらお見送りしてくれました。



ちなみに途中で
「さっきの上司からガラ攫ってこいって言われたって言ってましたけど、なんの罪名で引っ張るつもりだったんですか?」
と質問してみましたが、その答えは → → 「任意同行だけど?(真顔)」

というものでした。
法治国家万歳。



私のように犯罪を犯した人間に対しては、このような態度での取り調べも仕方ないと思います。
こんな取り調べは受けたくないですが、悪いことをしている人間は隠したり、嘘をついたりすることが多いので、脅すぐらいじゃないと、事件を片付けることができないことも多いのだと思います。
被害者のことを考えてもこれは仕方のないことなのかもしれません。


ですが、一般の目撃者や事件には関与していない加害者の周りの人に対して同じように証拠を取るためなら何でもする取り調べはして欲しくないと思わずにはいられませんでした。


警察での取り調べには、捜査協力金というものが支払われることがあるそうです。
私は2度任意という名の取り調べにて、捜査協力を余儀なくされましたが、協力金の「き」の字も出ませんでしたね。。。


こうした、刑事さんたちによって、日本は守られています。
犯罪にはかかわらない、近寄らない、野次馬根性でも寄っていかないことが、結果的には自分を守ることにつながるのだと思います。

 

 

 

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