小学生時代の国語の教科書に
スイミーという物語が
載っていたことを覚えている人は多いのではないでしょうか?
よく仲間と協力することの大切さで引き合いに出されることが多いですが、
僕は他の視点から、
コミュニティ論の価値観とマッチする部分があったのでそこで感じたことを書かせてもらいます。
スイミーは絵本作家レオ・レオニが1963年につくって、日本では1977年から小学2年生の国語の教科書に掲載されて40年以上も読み続けられています。
一応全体の大まかなあらすじとして
(僕がお伝えしたいことは後半になるので、こちらご存知の方は読み飛ばしていただいて構いません)
海の中でスイミーとその仲間たちは一緒に暮らしています。
スイミーが1点だけ違うところは仲間の色は赤いけど
スイミーだけは黒色で泳ぐのは速い。
ある日仲間たちと泳いでいたところに、
大きなマグロが来て仲間たちを一気に飲み込んでしまう。
1匹だけになったスイミーは海の中をさまようことになります。
さまよっている間に、広い世界を見たスイミーは元気を取り戻します。
ある時新しい仲間と出会いましたが、
新しい仲間たちは大きな魚に怯えて暮らしていました。
そこで孤独を乗り越えたスイミーと新しい仲間たちは、力を合わせて大きな魚に見せることで、大きな魚を追い払うことにしました。
この時、
スイミーは黒色という特徴を活かして
自分が目の部分になることで大きな魚を追い払うことができたのです。
ここまでが大まかなあらすじです。
参考資料
名作絵本のスイミー!作者が伝えたいもう1つのメッセージ! | 暮らし~の[クラシーノ]
この絵本は作者レオ・レオニの人生哲学が詰まっていて、オランダで生まれたレオ・レオニは2度の世界大戦を経験してます。
その時、ユダヤ人であったレオ・レオニはアメリカへ亡命します。
アメリカへ渡ってから絵本作家として成功した後、イタリアへ帰国します。
イタリアへ戻ったあとにスイミーを書いているのですが
このレオ・レオニの足跡を辿ると
スイミーのあらすじにリンクする部分がとても多いことに気がつきます。
アメリカへ亡命したときと
スイミーの最初の仲間がマグロに食べられたところ。
絵本作家になったアメリカからイタリアへ帰国したときと広い世界を見て知恵と力をつけたスイミーが新しい仲間と出会ったところ。
イタリアで活躍の幅を広げたときと
スイミーが新しい仲間と大きな魚を追い払ったところなど、
レオ・レオニの人生が大きく反映されてます。
ここまでで僕が隠されたメッセージとして挙げたい3つのことは
1.一歩踏み出して広い世界を見ることの大切さ
(レオ・レオニはかなりのページをスイミーが1人ぼっちになったときの場面に割いてます)
2.自分は他の人と違うと思っていた部分を個性に変えて強みにしている
3.同じ方向(戦略・ビジョン)を向いている組織の重要性
この3つです。
1人の時にどれだけ知恵や力をつけられるか
短所やコンプレックスだと思っていたことが
長所になることに気づけるか
同じビジョンを持った仲間をどれだけもてるか
これらが僕の感性で感じたことです。
絵本はよくよく考えてみると深い意味をストーリーに乗せて届けているなと思います。
そして僕自身考えていることは
スイミーが大きな魚の目になったように、
目になる人を多くしたいということです。
それが大きな魚=コミュニティとなり、
目になる人がつくったコミュニティ同士がさらに
手を組んでいけば、とてつもなく大きな力になると確信しています。
その芽は出てきていて、今後の展開が楽しみです。
それにしても、絵本が子育てにピッタリだと今回よく分かりました。
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