明けましておめでとうございます🌅
今年もよろしくお願い致します♪
私のいとこのお話しなんですが
アルバイトを1週間して
お給料を貰わずに辞めたそうなのですが
勿体無い、。
新規事業につき正社員大量募集、月収50万円可能、口下手でも大丈夫、そのまま使うだけで契約が取れるセールストーク。20代のころ、口下手な私は、このような求人に魅かれて訪問販売の会社に入りました、
浄水器の訪問販売で大きくなった会社で、新たにテレビでインターネットを見れる端末機械を扱うことになったところです。
朝からテンションマックス。扉を開けるときは大声で「おはようございます。本日も宜しくお願いします」と絶叫をさせられました。少しでも声が小さいと、やり直しです。元からいてる先輩社員3名は浄水器の販売で超凄腕の成績を残した強者でした。
それに事務員2名と私たち15名の新人での事業スタートです。所長が大きく夢を語りました。「俺は浄水器を1日平均3台売って月収90万とったことがある。お前たちにも出来る」
朝礼は「必ず1本取ってきます」「何がなんでもとってきます」と大絶叫でした。
コピーとって記念に残しておきたかったほど良く出来たセールストークでした。そのトークとは、最初に表札を確認します。仮に山田さんだとします。
「あっ山田さん。良かったーこの前伺った時は御留守だったもんで。実はですね、この地域を担当することになった熊と申します」こういうことで訪問販売の匂いを消すのです。
「いや実はですね。この地域のテレビ配線の切り替え案内で回らせてもらっていまして、お時間は3分ほどですので見させてもらっていいですか?」とまさに不意打ちのような手口で家に上がりこむのです。
しかし、良く出来たセールストークでも、簡単に契約は取れませんでした。訪問販売と知ったとたん「帰れ」となるのです。「これ無理だろ?」と思いましたが、時折先輩社員が見本を見せてくれるのです。
先輩は、まったく同じセールストークで契約を取ってくるのです。「なぜ同じトークをつかってるのに?」不思議でした。体から自然と、にじみ出る自信でしょうか?お客さんの心にすっと入って行くような人柄でしょうか?
いづれにしても「この人になら注文してもいいかなと、思わせる何かを持っていると思いました。3日ほどで15人いた新人は半分になりました。
みんな辞めた理由は契約が取れないからです。実は私もとれませんでした。すると日に日に所長からの叱責の声が強くなるのです。
「ちゃんと仕事してるのか}「いつになったら取れるようになるの?」居心地が悪すぎると思いました。居ても立ってもいられなくなり「辞めます」と言いました。
1週間しか働いてない私に大きな疑問が生まれました。辞める時、会社は給料の話を一切しなかったのです。それってどうなんだろう?
契約を取っていない。会社のお荷物。無駄な教育の時間をつかっただけ。会社に迷惑をかけただけ。だから給料をもらうのは厚かましいかも知れないと思いました。しかし、ちょっとまてよと言う気持ちが出てきました。
朝早くから大絶叫の朝礼。夜9時すぎまで訪問。「こんな時間に来るな」とお客さんに怒られ、先輩に怒られ、神経を大きくすり減らした私って何?と思ったのでした。
私は、セールストークの通りに話すだけで契約が取れると求人に書いてあったから、その通りに頑張ったのです。私に落ち度はありません。なので会社に電話をしました。
事務の女性が電話に出ました。「取りに来るお時間だけ連絡して取りに来てください」あっさりと給料をだすと言ってくれました。事務所の扉の前に来ました。勤めてる時はこの扉を開けるときは「失礼します」と大絶叫でした。
しかし私は辞めた人間です。しずかに「失礼します」すると事務の女性従業員が飛んできました。「えっ?来る前にお電話頂けると思ってたのですが?」
見ると、新人が沢山集まり研修の真っ最中でした。なるほどと思いました。辞めた私が給料だけもらいに来たら士気が下がるもんだと感づきました。
奥に通されて「お待ちください」なんか見たことないような上司っぽい男が来ました。「契約はとれたの?」「いや、申し訳ないですけど」「へぇ~契約は取れなくても給料は取りに来るんだ」酷いことを言われました。
しかし、ここに来るまでに散々心の中で葛藤していました。嫌みの一つぐらいは言われるのは覚悟していました。だからこう言いました。
「一生懸命頑張りましたけど、結果が伴わなくて申し訳ございませんでした」そして、給料袋が手渡されました。その数日後、同じ新人仲間で仲良くなった人から電話がありました。
その彼もは私より3日後に辞めたそうです。嬉しくなって飲みに行こうっていうことで大阪梅田で待ち合わせをしました。
彼から、15人の新人は全員辞めたことを聞きました。その彼は契約を1件取ったそうです。これには大きく拍手しました。私は取れなかったから、正直に凄いと思ったのです。
彼は私が給料をもらいに行ったことに驚いたそうです。「多分、そんなことをしたのはお前だけだと思う」「取りに行かないの?」「そんなことしたら、何言われるか分からないし、恥ずかしいし」
「いや、でも、契約1本とってるんだから、俺よりも堂々ともらいに行けるよ」結局、彼は「人それぞれの考えがあるしね」と、もらいに行く気がないことを私に言いました。
この事は働いてお金を頂くという行為について大きく考えさせられました。あの会社は黙ってたら給料をくれない会社でした。男にはプライドがあります。「活躍してもないくせに金なんて受け取れるもんか」というプライドです。
法律上は受け取れても、心が受け取ることを拒絶するのです。受け取らなかった彼の気持ちも分かります。彼が言った「人それぞれの考えがあるし」確かにそうだと思います。
どっちを選ぶかどうかは人それぞれです。しかし、貰いに行かずにモヤモヤするぐらいなら貰いに行った方がスッキリすると思うのです。