
【2016年2月11日 幕張メッセ】
1996年2月11日
BUMP OF CHICKENが4人で初めてステージの上で演奏した日である。4人はこの日を結成日としている。
それから20年後の2016年2月11日
千葉県 幕張メッセにて「BUMP OF CHICKEN 結成20周年記念スペシャルライブ『20』」が開催された。
今回は本当にチケットが取りにくかったという声をたくさん聞く。記念すべき日を一緒に祝いたいという人が、それほどいたということだろう。
メンバーも「結成20周年なんて私事のイベントに来てくれるのはとてもありがたい」と口を揃えて言う。
当時まだ学生だった彼らが、20年経っても変わらず4人で音を鳴らし続けている。それを思うだけでも感慨深くなる。
今日は、ものすごいライブになると確信したのは1曲目からだった。
普段のライブでは本編最後や、アンコールで演奏される彼らの代表曲「天体観測」が1曲目に演奏されたのだ。
そして本人すらネタにしているサビ終わりの部分。
それを観客に歌わせるが、こんなもんじゃないだろう?とチッチッチと指をふって煽る。それだけで会場の熱気は一気に最高潮に達した。
続いて「R.I.P.」「バトルクライ」と続く。
あまり演奏されていない曲たちなので、イントロが流れる度に心臓がドキドキした。その曲が発表された当時の自分と重ねながら噛み締めるように聴いていた。
ここで最初のMC
チャマが今回のライブの開催について「20年前の2/11に地元のコンクールで賞を取ったから、20年後の今日にLIVEをやる事に決めました!」と語る。
そしてその時の賞状も用意されていて、画面に写し出され、20年前の思い出を嬉しそうに話している。所々言葉につまっていたので最初のMCで既に感極まっていたのだろう。
つづいて「ランプ」「車輪の唄」と初期の曲たちが演奏される。基本昔から曲を聴いているが、ライブで聴いたことは無いというものが多かったので、1曲1曲がとても新鮮に感じた。「車輪の唄」などは感情移入した人も多かったのではないのだろうか。歌詞が1つの物語になっていて、聴いていて頭に入りやすい。改めて才能を感じさせられる。
そしてここからは超個人的な感想となってしまうことを許してほしい。
「ひとりごと」
この曲は今回のセットリストの中で自分が一番感動した曲だった。元々BUMPの曲の中でこの曲は1、2を争うほど好きだった曲だった。
「人に良く思われたいだけ 僕は僕を押しつけるだけ」「みんなよく思われたいだけ 自分自身を売り込むだけ」「僕が笑いたくて君を笑わせてるだけなんだ ごめんね」この歌詞ほど共感した歌詞はない。とても陳腐な感想しか出てこないが、この部分だけで泣けてしまうほど、当時の自分の胸に突き刺さったのだ。それ以来、この曲を生きてる間にライブで聴いてみたいと思っていたので、イントロが流れた瞬間、文字通り鳥肌が立った。大げさかもしれないが、これが鳥肌か!と思うほど鳥肌が立ったのだ。
余韻に浸る暇もなく藤原が「何年もやってない曲をやります」と観客を更に盛り上げた。
そうして演奏された曲は「ナイフ」
彼らのインディーズ時代のアルバムに収録されているかなり古い楽曲だ。
これには誰もが歓喜しただろう。当然自分も先ほどのテンションから抜け出せずにいたので、こんなに豪華でいいの?と、改めてこの場にいられることを感謝した。
「わりと満遍なくいろんな時代の曲をやらせていただいてます。ナイフみたいにすげえ古い曲もあれば、ひとりごとみたいなまあまあ古い曲もあります」と今までのバンドの歴史を感じさせるセットリストに観客からも声援が飛び交う。
藤「多分昨日がアルバムの発売日だから、少しぐらいは新曲やるんじゃね?孤独の合唱のサビとか俺ら(観客)に歌ってほしいんだろうなあって藤は思ってるんだなってお前らは思ってるかもしれないけど、残念ながらアルバムの曲はやりません!いや、全くやらないわけじゃないけど…笑」と冗談混じりに言う。
そして次に演奏されたのは最新アルバムから「Butterfly」と、さっきまでの曲から一転、最新の彼らをお披露目するように、これでもかというほどのキラキラした光、レーザー光線。最新の技術を駆使した演出が曲に華を添える。
毎回曲の新たな形をリスナーに提示してくる彼らだが、20年経ってますます表現力に磨きがかかっているように思う。
「あんまり自分たちの曲に順番とか優劣を付けたくないんですけどね。やっぱり昔の曲はやっててすげー楽しいです!」と笑みを浮かべる。これには観客から拍手が沸き起こる。
「いままでちょいちょい昔の曲をやってたと思うんだけど、改めてみてみると全然やってない曲があったんです。」
そして「ナイフなんかは6年前?10年前?にやったきりだっけ?」とヒロに問いかけるも「6年前ぐらいだっけかな?たしか」
藤「え、じゃあ30代になってからやった記憶ある?」
ヒロ「いや やっぱりない笑」
藤「こいつに聞いたって分かるわけないよね笑俺が間違ってた」
とコントのようなMCを繰り広げる。
この昔からの4人だからこそ出来る息の合った?MCがとても心地いい。
続いては「ロストマン」
歌詞が半年以上書けなかったと藤原は語っていた。この曲もライブで演奏されるのは久しぶりだ。
自分も優劣はつけたくないが、やはり昔の曲というのは聴いていてパワーを感じる。ましてや久しぶりにやる曲は演奏することによって輝きを増している気がする。
上手く表現出来ないのが歯がゆい…。
そして「今からやる曲は、今までライブで歌ったことは無く、初めて演奏する曲です。何かわかる?イントロはこんなフレーズなんだけど…」
とイントロを弾き語り、客に問いかける。
今考えると一発で分かるのだが、その時は頭の容量が一杯でもう何も考える余裕は無かった。
そうして演奏されたのは「ベル」
イントロが鳴った瞬間、またもや歓声があがる。
「僕のことなんか1つも知らないくせに」
正直言うと最近は聴いていなかったが、改めて歌詞をよく聞くと、これまた斬新な歌詞である。これまでのセットリストを見ると、どの曲も主役なんだと言われているような気がした。すみません。
次の曲もアルバム曲である「66号線」が演奏され、大人しめの曲はここまで。
ライブでもよく演奏される曲たちが会場を盛り上げる。「K」「ダイヤモンド」と、過去の曲が演奏されると、次は「ray」
レーザー光線が会場中を駆け巡る演出に、観客のボルテージも最高潮へ。そのまま本編最後の曲「ガラスのブルース」で観客と一体になり、一旦ステージを降りる。
鳴り止まない拍手がメンバーに伝わったのか、間を空けずに再登場。
ここでチャマによる恒例の写真撮影。ヒロも感謝を告げる。「来てくれてありがとう!この先もまだまだ行くよ!次は25周年ですかね?頑張ります!」
ライブの時は喋らないという設定の升も、20周年という節目だからなのだろうか「ありがとー!」とマイクを通さずに叫ぶ。
そしてアンコール1曲目「Hello,world!」を歌い終えると、「アンコールを貰ったらけじめとしてやろうと思ってた曲があるんですよ。ガラスのブルースの次に書いた曲なんですけど…自分たちのテーマソングみたいなのがあるといいなって思って。多分誰も知らないから変な雰囲気になるかもしれないけど、やるよ笑」
と言って演奏されたのは「BUMP OF CHICKENのテーマ」
今まで誰もが共感するような素敵な曲たちを作ってきた彼らが、まだバンドを始めた頃の初々しい気持ちがそのまま出ている歌詞が魅力のテーマソングを披露した。
恐らく会場中のほとんどの人は聴いたことが無いであろう。自分もその中の一人だった。
演奏を終えるとそそくさとステージを去るメンバー。
会場が微妙な雰囲気になったのは言うまでもない(笑)
観客も納得がいっていないようで、メンバーに呼びかける。
するとまたまた再登場。
チャマ「こんなんじゃ終われないよね!終われないっす笑」
と言ったあとに
「じゃあ最後に、1996年の2/11に演奏した曲をやって、終わりにしましょう!」とダブルアンコールに応える。
最後の最後に演奏されたのは全編英語詞である「DANNY」だった。
こうして彼らのライブが終了した。
最後に藤原だけが残りメンバーや観客に感謝を告げたあと「昔の曲も今の曲も笑顔で変わらずリアクションしてくれて……なんだろう、4人に見せたい景色がここにあると思いました」そして「今まで作ってきた音楽は君に会うために生まれてきました。忘れないでね。これからもよろしく!」 と言ってステージを去る。
自分には語彙力がないので、この感動を上手く表現することが出来ない。
彼らが20年やってきた記念すべきこの日に、同じ会場で同じ時間に祝福が出来たことを本当に幸せに思う。しっかりと胸に刻んで、これからも応援していきたいと思う。
後半駆け足で尚且つ長文すみませんでした。読んでくれた人ありがとう。
〈セットリスト〉
01. 天体観測
02. R.I.P.
03. バトルクライ
04. ランプ
05. 車輪の唄
06. ひとりごと
07. ナイフ
08. Butterfly
09. ロストマン
10. ベル
11. 66号線
12. K
13. ダイヤモンド
14. ray
15. ガラスのブルース
<アンコール>
16. Hello,world!
17. BUMP OF CHICKENのテーマ
<ダブルアンコール>
18. DANNY