前記事の高額オプション1位、2位、3位(の一部)はほぼほぼ東京ゼロエミ住宅のために導入したようなもんだったので、結局収支がどうだったのか自分でも気になったので計算してみました。

ちゃんと計算する前のイメージでは、断熱材がバカみたいに高かったので、もらえる助成金210万と比較すると赤字になっちゃうかなーと考えていました。ただ、「助成」金の概念からすれば、導入コストよりもらえる金額が多いほうが変な話ですし、単純な金額の比較で赤字であっても、オール電化によるメリット、経年変化等でのコストを考えると結局お得かなーと漠然と思ったり、何より実際の住みやすさ(断熱・気密)が全然違うと思ったので多少お金かかってもゼロエミ対応しておこうとぼんやり考えていました。

 

【初期コスト】

※東京ゼロエミ住宅の検討前から追加していたオプション(樹脂サッシ、屋根断熱材の厚み変更等)は除く。

 

・断熱材 1,482,400円

・給湯器 548,300円

・申請費 250,000円

・基礎断熱 112,500円

・玄関土間断熱追加 34,300円

・(マイナス分)ガス工事費用 −186,000円

税金10%で合計約246.6万円

 

 

【ベネフィット】

助成金210万円

 

・維持費①オール電化

オール電化vsガス併用のコストについては色々比較サイトがあります。ガス基本料金が不要になりますが、1kWh当たりのエネルギーコストは都市ガスが一番安いため、トータルコスト的には大差ないようでした。残念。0円とします。掃除のしやすさや安全面の効果に期待。

 

・維持費②高性能な家(高断熱、省エネ)による電気代節約

ここの定量的な効果が不明だったので計算してみました。断熱いろいろアップ前にUa値がいくつだったか正確にはわかりませんが、おおよそ水準2のUa値0.6→ゼロエミ対応後0.45と考えたときの効果を計算します。

 

<前後比較(左:ゼロエミ検討前、右:ゼロエミ対応後)>

ゼロエミ検討前→ゼロエミ検討後

設計一次エネルギー:65,473MJ→58,805MJ(6.6GJ削減)

設計二次エネルギー

 電気:4453kWh→5565kWh

 ガス:20,940MJ→3852MJ

実際はオール電化となりますので変なところもあるのですが、あくまで参考の計算となります。

電気代30円/kWhとすると、約33000円プラス

ガス代3.3円/MJとすると、約56100円マイナス

この時点で年間でトータル23000円くらいお得でしょうか。

 

エネルギー消費全体の約24%を占める給湯については、エコキュートの場合は夜間暖気代を利用できるので、夜間電気代が安くなるプランの導入などを考えるともっとお得になるかと思います。今はエネルギーコスト上昇で15円/kWhくらいでしょうか。

5565kWh×24%×(30円 - 15円)=約20000円

夜間電気代による節約まで考慮すると年間43000円程度お得になります。

 

・壁内結露の対策効果

住宅性能低下や建物の寿命を短くするだけでなく、カビ・ダニによる健康被害も及ぶ壁内結露の対策ができたことになります。断熱効率低下に伴う光熱費の上昇分がういたり、建物の寿命延長に伴うご利益、アレルギー治療費、、、、まぁ確率も入ってきて具体的な計算はできませんのでここは0円としておきます。

 

【結論】

我が家の場合、東京ゼロエミ住宅(水準3)の対応前後で比較すると、住宅購入時に36.6万円(=初期コスト246.6万-助成金210万)ほど余計に費用が嵩みましたが、住んで1年ごとに4.3万円ほど節約できるので、8年半ほどでもとが取れる計算になりました。もちろんプライスレスの住みやすさがこれにプラスされます。

 

だいぶ主観が入っており、かつ概算ですがご参考まで。