「クリスマス」をテーマに、
短編小説を書いてみよう!
①お題は「クリスマス」
ハートフルな物語や童話・寓話、ラブストーリー、SF、ホラーなどジャンルは自由
②長さはご自身が思う「短編」サイズで。
③掲載は、2025年12月24日(水)
ご自身のブログにアップしてくださいまっせ~♪
(長くなる場合は、24,25日と、前編・後編に分けて掲載してもOK!)
④ハッシュタグは、「短編小説」「タンしお」など
⑤ゆる~く楽しむ気持ちで考えてみてく~ださい♪
「サンタの衣装が赤と白だとすると、サンタク・ロスの着ている服は黒と白。つまり色違いだな。
双子の兄のサンタが、良い子にプレゼントを配っていくのに対して、弟のサンタクは、悪いオトナを訪ねていって、大切なひとつを奪っていくのが、職業なのだとか。
サンタクは、サンタをたいそううらやましがっておったなぁ、兄ばかりが子供たちに感謝されてズルいってね。自分なんかオトナたちから恨まれてばかりで気が滅入る、と言っておった」
「はあ…」
「サンタク・ロスの名前の意味は、三択・Loss。
訪ねていった悪いオトナに、3つの大切なものの中からひとつ失うものを、自分で選べと言うのだな。
その大切な三つとは、
金、時間、健康
君なら……この三つの中でどれを選ぶ? どれだったら、失っても仕方がないとあきらめられるかね?」
「……その中だったら、時間、ですかね」
「そうか…そうだな。その時の私も、時間を選んだよ」
ま、今はそれをひどく後悔しているがね、と老紳士はつぶやいた。
ガタン、と再び振動し、エレベーターが動き始める!
17,16,15…と小さくなっていく数字を見て、ぼくはようやくほっと息をついた。
「すまない、おそらく今日、このエレベーターが急に止まったのも、私のせいだと思う」
「えっΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン?」
老紳士はまだほほ笑んでいる。
「君…。
君の目から見て私は、何歳くらいに見えるかね?」
正直にいうと、80歳くらいに見える。
だがこんなときは、すこ~し若く見えると言うのが礼儀であることもオトナのぼくは知っている。
「70…5歳、くらいですか(;^_^A?」
老紳士は、目尻のシワを濃くしながらこう言った。
「75歳か…。
君の目には75歳に見える私はね、これでも先月、38歳になったばかりなんだよ」
「えっΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン まさかのおない年とは???」
「そう。サンタク・ロスとの契約で時間を失うことを選んだ私の時間は、とんでもないスピードで過ぎ去っていく。君、彼女との待ち合わせは何時だと言っていたかな? エレベーターを出たら大急ぎでそこに向かった方がいい」
「えっ(;^_^A でもまだ5分くらいしか経ってませんよね」
エレベーターに閉じ込められたのは、4,5分の間。
体感としては、本当にそれくらいの感じだった。
腕時計を見たぼくは、あやうく悲鳴を上げるところだった。6時半!
4,5分と思ったのに、なんと3時間もエレベーターの中に閉じ込められていたのだ!!!
茫然と立ち尽くしているぼくに老紳士は小さな声で、「メリークリスマス」と言い残し、颯爽という感じでビルを出ていった。
ぼくも「メリークリスマス」と返さなければ、と思いつつ、それがどうしてもできなかった。
昨夜見た夢を思い出したからだ
夢の中で、サンタク・ロスを名乗る黒の衣装を着たサンタが、ぼくに三択を迫ってきた。
「ねぇ、君。
家族・友達・彼女。
この中でひとつ、失うとしたら、どれがいい? どれだったらなくしても大丈夫? 家族、友達、彼女の三択だよ、さあ早く選んで」
サンタクは、そう言った。
どうせ夢だ、なにを答えてもどうということはない。ぼくは「彼女」を選んだ。
今から急いで向かったとしても、彼女はもう待ち合わせ場所にいないであろうことは、想像がついた。
聖なる夜…。
悪いオトナだと自覚のあるみなさん、もしもサンタク・ロスが目の前に現れて三択を迫ってきたら、どうか慎重に考えて欲しい。
ぼくやあの老紳士のように、選択肢を間違えて後悔をしないように。
<終>
いやー、三択からのだシャレで思い付いたというのが、バレバレですよね( *´艸`)プププ
ままま、自分が楽しかったので、これはこれでヨシということでー( ≧∀≦)ノ♥️
てなきのうの夕食は、デニーズ💕


つづきましては、
いただきギフト写真館
のコーナーでっす!
テーマは、
クリスマスイブ
でっす!
さささ、きょうも楽しく過ごしましょう♪











