森喜朗オリンピック組織委員会会長の女性蔑視発言、色んなところで取り沙汰されていましたが、ご本人には何が悪いのか本当の意味では分からないだろうなと思って観ていました。

「妻や孫娘に怒られちゃったよ」くらいの認識。

８０代の日本人男性、育ってきた文化を考えれば、無理からぬことでしょう。

でも、国際社会に対する最前線で、そういう発言をするであろう人物をトップに据えている周囲も同じ価値観か、少なくともそういう価値観に疑問を持たない人たちばかりなのだろうなということは、想像に難くない。

最近ほとんど地上波観ないので、時事ネタをやるつもりはないのですが、ニュースに取り上げられるような人たちじゃなくても、そういうおじさん達はたくさんいるなと思いました。

そう、身近にも。

ただ、最近は職場でも「パワハラ」「セクハラ」に対し、かなりセンシティブに取り上げられるようになっているためか、しばらく遭遇していなかったためうっかりしていた。

上司を訪ねてきたその方、久しぶりに顔を合わせたので軽く挨拶をしました。

その後、話があると言って上司と連れ立って別室へ。

とは言え、地声が大きいので聞こえるなぁと思っていたら

そのおじさん、

私について

「彼女まだ〇〇さんのままなの？

旧姓？

そうなんだ～。

あははは（下種な笑い方）

かわいそうだね～！

あ、この言い方、とげがあるかな？

あはははは（鳴り響く笑い声）」

と、のたまいやがりました。

意図的に、こちらに聞こえるように言っているものと思われる。

根性悪っ

というか、私が何か気に入らないことをしたとか因縁があったとかいうわけでもないのに、通りすがりにわざわざそういう発言をすることにびっくりしてしまった。

「今日は天気がいいね」

くらいの枕詞だと思っているのか、

他者を貶めないと自分の優位性を確認できないほど、自分に自信がないのか。

おそらく後者（ただし、本人は無意識でしょう）

こういう輩が、職場での際どいとも言えない明らかにアウトなセクハラ発言をして、周囲に避難されると、

「これだから、オンナは怖いよなぁ～」

とかヌケヌケと言うのをイライラした気持ちで聴いてると、その視線に気づいて（こういう時だけ目ざとい）

「ほらね！女性は可愛げが大切だよ～。君たちはあんな風になっちゃダメだよ」

と、新卒の若い女性にしたり顔で言うのです。

私はその人とそれほど接触がなかったのですが、同じ職場の人たち……特に女性からは嫌われていたのを思い出しました。

しかし今回、無差別に投げつけられたポイ捨てゴミのような言葉に、ショックを受けてしまった自分にショックでした。

人間、自分自身がまったく気にしていないことや、事実だと思っていないことは、何を言われても気になりません。

ああ、私自身も「この年齢で結婚していない自分」に対して、少なからず劣等感のような気持ちを抱いていたのね、

と、この件で気付きました

それはそれとして！

とりあえず、そんな下品な品性のおっさんには

蟲柱　胡蝶しのぶさんより一言

しかし、これは由々しき問題ですが、罪悪感をもたない輩に抗議の声を上げたところで、響かないのだ。

だって本人みじんも悪いと思ってないのだもの。

とは言え、本人の価値観が変わらないからと言って、こちらが不快だと表明しないと、平気で無差別にあたり構わず繰り返して被害者が増えるので、何とかうまい意思表示の方法はないかなと思う次第です。

彼らの変えられない価値観