大阪 高槻 京都 アメブロ笑うギター教えない教室

大阪 高槻 京都 アメブロ笑うギター教えない教室

右手は上がっているのに何故か?ギターから笑っている様な音がする!なぜだろう ?なぜだろう?…とROLLY寺西を3年間悩ませ続けた(笑)大阪高槻の松田茂樹が人類ではじめで発明した笑うギターにまつわるブログ  ♫。

┗(^O^G


**《笑うギター小説:ラフ・アース戦記》(笑)


──プロローグ──**
地球が静かに終わりへ向かっていた。
最初に異変が報告されたのは、東欧の小さな寒村だった。
発熱、意識混濁、呼吸不全。
既存の抗ウイルス薬はまったく効かず、患者は三日以内に命を落とした。
「新型疫病《Ω(オメガ)病原体》」
と名付けられるまでに、さほど時間はかからなかった。
世界中の研究室が連日フル稼働したが、治療薬の開発は一歩も進まない。
病原体は凶悪なスピードで変異を繰り返し、感染国は指数関数的に増えていった。
そして――。
日本の国立生物音響研究所。
深夜まで灯りの消えない一室で、白衣の女性科学者・佐久間ミカが顕微鏡をにらみつけていた。
「……反応した。これだ……!」
ミカの指先が震えた。
Ω病原体に特殊な振動刺激を与えると、細胞壁が壊れ、ウイルスが“崩れる”。
しかもその振動は、一般的な音叉や電子機器では完全再現できない。
ただ一つ、たった一つだけ可能性があった。
「ギター弦……。
 特定の張力、特定の角度、特定の共鳴……
 “あれ”しかない……!」
彼女はモニターに映る波形を見つめた。
それは科学的には説明できない“揺れ”を含んでいた。
ミカは昔の記憶を呼び起こす。
十数年前、テレビで偶然見た奇妙なロックスター。
ギターを持ちながら右手はVサインを掲げ、
左手だけで弦を揺らし、奇声のような高周波を発生させる。
観客は腹を抱えて笑い、本人も笑いながら弾き続ける――
まさに「笑うギター」。
伝説の日本人ロッカー、天城(あまぎ)リョウ。
「……あの奏法なら、この周波数を出せる……!」
ミカは椅子から飛び上がり、政府危機管理局へ緊急回線をつないだ。
第一章 ―天城リョウは死んでいなかった―
天城リョウは、十年前に失踪していた。
奇抜な天才ギタリストとして一時代を築いたが、
突如ライブの最中にギターを置き、
「ちょっと笑ってくるわ」と言い残して姿を消した。
ファンの間では「山奥でニワトリと暮らしている」「宇宙に行った」など
都市伝説めいた噂だけが残った。
ミカが訪れたのは、長野の山奥。
地図にも載らない集落のさらに奥――。
古びた小屋。
扉の前に、くたびれた革ジャンを着た男が座っていた。
黒髪は白髪まじり。
しかし眼光は鋭い。
そして膝の上には、あの伝説の赤いギター。
「……天城リョウさん、ですよね?」
男はタバコをくわえたまま答えた。
「そんな名前の頃もあったな。
 今はただの、ひとりの“笑い声聴き係”よ」
ミカは深く頭を下げた。
「世界を救えるのは、あなたしかいません。
 あなたの“笑うギター”の周波数だけが、
 Ω病原体を破壊できるんです!」
沈黙。
風が吹き、木々が揺れる。
やがてリョウは立ち上がり、
ギターを肩にかけた。
「……あの奏法は封印したんだ。
 誰も真似できんし、
 俺自身ももう二度と使わんつもりだった」
「でも……!」
ミカが食い下がろうとした瞬間、
リョウは空を指差した。
「世界が泣いてる音がする。
 なら――笑わせてやらなきゃな」
右手の指が、ゆっくりと Vサイン を作った。
「行くぜ、地球。
 笑う準備しとけよ」
第二章 ―プロジェクト“ラフ・アース”始動―
政府は当初、完全に否定した。
「音楽でウイルスが死ぬ?
 そんな非科学的な話を国の計画にできるか!」
巨大製薬企業はさらに強硬だった。
「薬が効かないなど認められるか!
 我々の研究を邪魔するな!」
しかし感染は加速し、世界は崩壊寸前へ。
ついに国連は決断した。
“世界中のギタリストが同時に奏でる地球規模の音響作戦”
 ――プロジェクト《ラフ・アース》を正式承認する。
ただ一つ問題があった。
笑うギター奏法は、
「右手は使わず」「左手だけで」「弦を激しく揺さぶり」
「通常の奏法をすべて否定する」
というクセの強すぎる特殊技。
しかも、真の奏法はリョウすら封印していた“禁じ手”だった。
リョウの弟子であり、トップギタリストのユウトは言った。
「師匠……そんな奏法、俺は見たことがない。
 本当にそれで、世界を救えるのか?」
リョウは笑いもせず言った。
「ユウト、お前には話してなかった。
 本物の“笑うギター”は――左手だけで世界を震わせるんだ」
「……左手だけで?」
「ああ。右手は使わん。
 右手は――強く、空に掲げる。
 勝利のVサインだ」
ユウトは息をのんだ。
「師匠……それは……」
「ユウト。
 俺はお前に教えなかったことを、
 今日ぜんぶ開示する。
 世界を救うためにな」
第三章 ―変異株《Ω-R》の襲来―
ラフ・アース計画が進む中、Ω病原体はさらなる進化を遂げた。
“音への耐性を高めた変異株《Ω-R》”
従来よりも強固な細胞壁。
より高速な増殖。
そしてついに日本国内にも大量発生。
政府は計画の中止を検討したが、
ミカは震える声で言った。
「まだ……まだ希望はあります!
 天城リョウのフルスペック奏法――
 “真の笑うギター”は、
 変異株すら破壊できる可能性がある!」
リョウは煙草を消し、静かにギターを拾う。
「よし。
 地球には、まだ笑い声が足りねぇ。
 ユウト、ついて来い」
「師匠……!」
世界中のギタリストたちも参戦した。
タイ、アメリカ、ブラジル、スウェーデン、アフリカの砂漠地帯。
それぞれの地で名だたるギターヒーローが立ち上がる。
「この星を、
 もう一度“笑わせる”んだ!」
**クライマックス
《ラフ・アース・セッション》**
世界同時刻。
各国のトップギタリスト、街角の子ども、老人、職業ギタリスト、
すべての人間がギターを持った。
病院のベッドの上でも。
避難所の片隅でも。
インターネット越しでも。
世界がひとつの“舞台”になった。
天城リョウは東京タワーのてっぺんで叫んだ。
「行くぜ――!
 地球でいちばんバカみたいで、
 地球でいちばん優しい奏法だ!!」
右手をVサインで高く掲げ、
左手だけで弦を掴み、
激しく、揺さぶる。

ウヒョヒョヒョヒョ〜!


笑うギターの音が、
全世界の空を震わせた。
その瞬間。
空気中のΩ病原体は、
細胞膜ごと“砕け散った”。
世界が息を吹き返す。
リョウは汗だくのまま笑った。
「な?
 音楽、なめんなよ……」
ユウトは涙を流しながら師匠の肩を抱いた。
「師匠……やりましたね……!」
「おう。
 世界が笑ったんだ。
 もうそれで十分だろ」
エピローグ
後日。
世界は復興し、
天城リョウは再び姿を消した。
ミカは静かに言った。
「彼の音は、もう私たちの細胞に刻まれている。
 あの“笑うギター”は、永遠に私たちを守る周波数になった――」
そして世界には、しばしば奇妙な噂が流れる。
夜中のどこかで、
山奥のどこかで、
街の片隅で。
左手だけで奏でる奇妙なギターの音が、
誰かを救っているという噂が――。