観てきました。

今夏 利賀で上演され、今月 静岡にて上演。

本当はね〜、利賀で観たかったのよねー、、でも行けなかったから静岡へ。

でしょうね…だけど、利賀と静岡では演出が変わってるとEMMA氏。だからこそ、利賀でなのよね。利賀はさ、ある意味制限がないのよね。だもんで、なんというか思いきったことができる…聖地はすげぇよ。。


別役実作 象。不条理劇。

ワタシは "不条理劇" というものがニガテ。

初めて観たのはなんだったか忘れたけど、とにかく脳をぐっちゃぐっちゃに掻き回されるのよね無気力 だから、不条理劇というだけで構えちゃうんだよな。気合いを入れるんだな。

なんだけど、数年前にベケット作品を観て、変わらず掻き回されたけど、ニガテが少し薄れた。

だもんで、今回も気合いを入れたけど、以前ほどではなくなって、結果 少しからだいぶ苦手が減りましたひらめき。。不条理劇の内容は、とても身近なことだとようやく気づけた。。。


象の主たる登場人物は被爆者。初演は終戦後17年 1962年。戦後間もなくって別役さんやべぇ、、

でもって、今上演もなんてタイムリー、、、

"軍神さん" という言葉を連想される、病人。名誉といわれるようなキズを持つ。見た目のキズはないが確実に見えないキズに蝕まれている男。

どう死んでいくかを話すんだけど、それは生とは違う何かに抗っているようにみえた。これこそが、戦争の犠牲なのかもしれないとも思った。

たまに出てくる通行人がめっちゃ怖いガーン あーゆー人いるもの。迫りくる死と向かい合ってる病人と男とは違い、通行人は通行人のイミフな理屈でいとも簡単に人の命を奪う・殺す。闇バイトや通り魔、なぜ?な殺傷事件を連想させ、「あぁそうか、不条理な世界に生きているんだ」と改めて感じる。

あれこれと考えて思ったのは、ここまでしておいて全く意味のないことかもしれない…と。

別役さんは意味なく書いて、演出家たちが意味のあるものに変化させているのかもしれない。逆もしかり。。


"戦争はよくない!!" 、、観劇後にまず思ったこと 。。