突然の訃報が入りました。
大先輩が亡くなられていました。
昨年の夏に。
大先輩というのもおこがましい程の方、テイさん。俳優です。
出会いは、20年前。
私にとって初めての大舞台でした。テイさんはその時既に大ベテランで、同じ舞台に立てるのが奇跡な方です。でも、当時は自分のことに必死で、些細な会話をすることもできませんでした。テイさんのオーラも凄くて、私なんぞ気安く声をかけちゃあなんねぇ!ともなっていたのです、、そんなことないのに、、

そんなワタシなのに、テイさんは私を覚えてくださっていたのです!
この後も同じ舞台に立たせていただいたり、テイさんの所属劇団の舞台を観に行ったり、その度に声をかけさせていただくと、「おぉ!ななみ!元気か?」「来てくれて、ありがとうな。」と言ってくださる。時にはテイさんから声をかけてくださることも。
舞台人として色々と悩み悶々としていた頃に、その様子を感じとったテイさんが「どんな状況にいても、最低でも年一回は舞台に立つんだぞ。」と言ってくださいました。本当に有り難かった

"最低でも年一回"、守っています。
テイさんの最期は舞台上だったそう。
これから稽古前の舞台上で。
朝のミーティングで演出家に今年もよろしくといわれた、その日の夕方のこと。
舞台衣装で出棺されたそう。
この話を聞いて、鳥肌が立つほどに凄いと思ってしまいました。
テイさん、偉大過ぎる、、伝説だ、、。
哀しいです。本当に哀しい。
けれど、舞台俳優としてとても幸せだったのではないかと思いました。
長年の仲間のいる場所で、自分の人生を捧げたと言っても過言ではない舞台で迎えた最期。
、、その瞬間、テイさんは舞台上で何を思ったのか、、そんなことを考えながら、テイさんとの思い出や舞台を思い出したバレンタインでした。。。
この頃ね、出会ったのね、、〜