男性司会者 ナレーション 声の仕事とマダガスカルの魅力を伝える活動をしています。

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前回は、インドリと出会い涙を流したエピソードをご紹介しました!


前回の記事はこちらから!


 


他の記事はこちらから!


 


インドリと涙の出会いを後にして、


ホテルに戻ります。


 



 


パラマリウムリゾートの愉快な現地ガイドたち。


みんなとてもフレンドリーです。


 


ホテルまでの帰り道の途中でガイドのポールが、


「ノドが乾いたので水を分けてくれないか。」


 


そりゃ手ぶらで、


しかも小一時間インドリを呼ぶために声がかれるほど


頑張ってくれたんだから、


 


「もちろんさ!」


と言うと、いきなり大きな葉っぱを樹からむしり取った。


 


 


「この葉っぱをコップにするよ」


 


わ、


 


ワイルドだねええええええ


 


 



 


「ここらのみんなはこうやって水を飲むんだ」


 



 


ごくごく


 



 


「うまい!!」


 


一同、彼のその優しいキャラに大笑いし、


ホテルへ進む。


 


ちなみにこのポール。


とても優秀なガイドさんで、他のガイドさんはインドリを見つけられず


僕ら以外のツアー客はぐるぐるジャングルを歩き回ってました。


 


たまたまかもしれませんが、彼はとてもおすすめなガイドです。


 



 


可愛らしい色のカエルちゃん


 



 


おっきなトカゲくん


 



 


たくさんの綺麗な石


 


 


この日は泣いたり、ウォークングサファリで朝からクタクタになったので


ホテルに帰ってゆっくりすることに。


 


ホテルに帰ってくるとすっかりお昼になっていました。


歩き慣れていない森をたくさん歩いたため足が棒だ。


 


まずは昼ごはんにしよう。


 


マダガスカルのレストランはとにかくゆっくり。


1時間は時間に余裕を持ったほうがいいんです。


 


ドリンクさえも頼んでから5~10分はかかりますから。


でもそんなタイム感も南国の陽気で心地いい。


 


それによく考えたらマダガスカルへ来てから


まだゆっくりしていなかった。


 


午後はカメラマンたちは、データのバックアップや


撮った素材を確認する時間に当てていました。


 


「あまりさ、泣きすぎw」


「いやこの涙は撮高的にアツい!」


「マダガスカル人って綺麗だよねー」


「潮風が(機材的に)怖いわー」


 


とか、なんか言ってました。


 


僕は一人でもう一度インドリに会いに行こうと思い、


さっきインドリと出会った場所へ。


 


ガサガサ


 


 


キョロキョロ


 


ん?


 


 


あれ、いない。


 


 


 


そりゃ2〜3時間経てば別の場所に行きますよね。


 


 


ポールの真似でインドリの声で呼んでみよう。


 


「お〜〜〜〜〜〜〜〜っ(甲高い声)」


 


「うお〜〜〜〜〜〜〜〜っ(甲高い声)」


 


「あお〜〜〜〜〜〜〜〜っ(甲高い声)」


 


 


 


答えない。。。


 


 


諦めてたまるか。


 


インドリに会いたいんだ。


 


 


「おおおおおおおおおおっ(甲高い声)」


 


「うおおおおいいいいいおおおっ(甲高い声)」


 


「あおおおおおおおああああんっ(甲高い声)」


 


 


 


 


はっ


 


 


こ、


 


 


答えた!!!!


 


 


「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」


 


 


後ろの方から聴こえてくる!


 


いつのまにか深く森に入りすぎたようだ。


 


声を出し続けるんだ。


 


インドリが答えてくれている!!


 


 


「おおおおおおおおおおっ(甲高い声)」


 


「うおおおおいいいいいおおおっ(甲高い声)」


 


「あおおおおおおおああああんっ(甲高い声)」


 


 


 


ガサガサ


 


 


ん!!


 


目の前の茂みが動いている!


 


何かこっちに向かってくる!!


 


 


インドリに違いない!!


 


 


インドリの声がする!!


 


 


 


「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」


 


 


 


い、インドリ


 


 


 


 


じゃなくて


 


 


???「サラマー」


 


 


現地の子じゃねーか!!!


 


 


どうやら私がインドリの真似をしてたのを


面白がって答えていたようです。


 


 


がっくし


 


 


汗だくで、叫び続けたのに。。


 


まあ朝会えただけでもよかったのか。


 


ホテル帰ろ。。


 


 


 


ホテルのロッジに帰り、そのことをカメラマンに話すと


めちゃくちゃ笑われました。


 


「恥ずかしいやつだなw」


 


うるせえ!!


 


本当にインドリが答えてくれたと思って


感動してたのに!!


 


 


で、このロッジ。


昼間と23:00〜5:00までは消灯となり電気が使えません。


 


充電にはご注意。


あとシャワーは基本


 


南国とはいえさっぶい!!


 


しかも三人連続で入るともちろん水は止まります


 


私が散策に行っている間にカメラマン二人は


シャワーを浴びておりました。


 


てことは、


 


そう


 


私のときに


 


水が止まるんですよね!!(怒)


 


しかもトリートメントの最中で!!(泣)


 


 


そこは、ペットボトルの水でなんとか切り抜けましたが、


皆様、日本の水道事情と同じと思っちゃいけませんよ。


 


しかもここ地方の大自然のなかのホテルですからね。


 


なんとかリフレッシュし、


運河から流れてくる気持ちのいい潮風で身体を温めました。


 


 


テラスでchill(リラックス)してると、


ガイドがやってきて


 


「今日もアイアイ見に行きたいか?」


 


「い き て え !」


 


もう一度、落ち着いて彼らに会いたい。


 


昨日は圧倒されたから。


 


そうと決まれば、すぐに準備だ。


 


リアルに、ラピュタのドーラ船長の


「40秒で支度しな」


レベルの急ぎを要求され、船に乗り込む一同。


 


夕方5時を過ぎ、空はオレンジから紫へ、そして真っ暗に。


 


昨日と同じアイアイの住む島へナイトサファリ出発だ。


 


まず出迎えてくれたのは


 



 


フトオコビトキツネザルだ。


 


夜行性で、目が大きい。


動きがとにかく素早い。


 


かなり警戒心強い。


 


が、我々に慣れてきたのだろうか


 


次第に目の高さまで来てくれた。


 



 


かわいい。


 


 



 


目がくりくりだ。


 


器用にバナナを両手で掴んで食べている。


 


夜行性の動物がこんな近くまで来てくれるなんて。


 


 


小さな彼に見とれていると、


 


 


「アイアイがいるぞ(小声)」


 


ガイドが教えてくれたその先に


 


なんと、二匹のアイアイが!!


 



 


わかりづらいですが、左右のヤシの実に


アイアイがいます。


 


 


なんて幸運なんだろう!


 


 


10~15分ほどでしたでしょうか。


 


我々が感動で興奮する中を


アイアイたちは悠然と、ヤシの実の汁を楽しんでいました。


 


贅沢な時間。


 


時折、歯でヤシの実をこじ開け、


長い中指で中身をほじくって。


 


周囲には彼らの出す、ガリガリという噛みつき音


ジュルジュルという汁を飲む音だけが響いていました。


 



 


 


昨日よりも近い。


 


目はあんなにおっきい。


 


毛並みはふわふわだ。


 



 


昨日感じた、生命の尊さと偉大さを改めて噛み締めて


アイアイを見続けました。


 


そして、昨日とは違う見方もできるようになりました。


 


周りを見渡すと、世界中から来たツアー客が10数名ほど


アイアイを見たり、写真や映像を撮っていました。


 


彼らの悲しい運命を知り、それを守りたいと思い


ここを訪れる人はどれくらいいるのだろう。


もしくは、彼らと出会いそう思える人はどれくらいいるのだろう。


 


ただの観光地として、物珍しいから?


世界的に有名な動物だから?


 


もちろん、そのくらいの気持ちで来ることを批判してるわけじゃない。


 


でも、


 


でもね。


 


私は知ってほしい。


 


彼らの悲しい運命を。


 


食物連鎖という戦いとは別の、


 


淘汰。


 


マダガスカルの動物たちに触れることで、


 


守りたいって。


 


救いたいって。


 


思って欲しい。


 


私には、その想いを


 


少しでも多くの人に届けること


 


使命なんだと、


 


月明かりも届かぬ、静かな夜の森で


感じていました。


 


 



 


ホテルに戻ると、レストランで


現地の子たちによる伝統的なダンスが披露されてました。


 


もちろん


 



 


参戦!!!


 



 


体幹ぜんっぜんだめなので、この花瓶はすぐにズレてしまいました。


 


現地の子たちは、この花瓶を乗せながらダンスしたり歌ったり。


 


歌と打楽器のみのショー。


 


昔、音楽をやっていたときにボーカルの先生に言われたことを思い出しました。


 


「極論、ドラムとボーカルだけで音楽は成立する。」


 


大切なのはビートとそのビートに乗る主旋律(メロディ)なのだと


 


その言葉の通り、とてもエネルギッシュで


自然と身体が動いてしまう音楽でした。


 



 


宴は、夜遅くまで続きました。


 


ヘトヘトになり、あっという間に眠りにつきました。