記事を書かせていただきます。
ニックネームがアレなのは、
触れないでいただきたいです。
なお、公式のアカウントではありません。
ご了承ください( ;´Д`)
成形炸薬弾は、円柱状の炸薬の片側を 漏斗状にへこませ、そこに同様な形状に 金属板(ライナー)を装着した形状を している。
へこませた側と反対側から起爆させることで発生した爆轟波によりライナーは 動的超高圧になり崩壊する。金属のような固体でもユゴニオ弾性限界を超える圧力に曝される場合、液体に近似した挙動を 示す。この結果、爆轟波の進行に伴い漏斗中心に発生したスタグネーションポイント(圧力凝集点)によって底部から先端まで絞りだされるように液体金属の超高速噴流(メタルジェット)が起こる。これが モンロー/ノイマン効果である。
爆轟波が進行していくと生成された ジェット自体は速度勾配によって細長く 伸び、やがてブレークアップする。最も 良く用いられる、ライナーを銅とした モデルの場合、一般に約7-8km/sの高速のメタルジェットとなり、戦車などの装甲を侵徹する。その原理は、接触したメタル ジェットの運動エネルギーで今度は装甲との相互作用面がユゴニオ弾性限界を超える超高圧状態となり、装甲材自体の機械的強度は無視され、ほぼ液体として振舞う中、ジェットが突き進むためである。これは、装甲侵徹技術としてAPFSDS登場以前の運動エネルギー弾とは異なった威力を示している。
進行するジェットはやがて速度と圧力が 減少し、フラグメンテーションを起こし 侵徹能力を失う。最後にジェットに 成りきれなかったライナーがスラグとして飛んで行くが、既に実用上の効果は失った残滓である。このことから、ジェットが 装甲を貫徹して内部に侵入してもジェットの軸線周囲しか加害できない。内部を 十分に破壊するためには、ジェットの 侵徹口から、爆風や弾片などが噴き込む事が必要である。
弾体が高速で旋転していると、その干渉でメタルジェットの収束が阻害され容易に フラグメンテーションするため、滑腔砲や低初速のライフル砲からの発射が 望ましいが、現在ではスリップリングの 取り付けにより数rpm程度の回転数に 押さえることで、高初速大口径の ライフル砲から発射された場合でも効果を大きく減ずることはない。この場合 弾道安定はAPFSDS同様に安定翼により行われる。
なお、侵徹力を増すためには、弾頭を大型(特に口径を)にする以外に、漏斗形状やライナーの加工精度の改善の他、効率良くメタルジェットが生成するよう、球面 爆轟波を平面波とするため不活性物質の ウェーブシェーパーを組み込んで爆速を 調節したり、爆速の異なる2種類の炸薬を組み合わせた爆薬レンズ構造を用いたり している。将来的にはより高爆速の炸薬(CL-20など)を用いたりする他、 ライナーを銅より高密度高延性なタンタルや、モリブデンなどの合金に材料を変更するなども研究されている。別の工夫として爆風が入る前に侵徹口を塞ぐ恐れのあるスラグ排除のためインヒビターを装着することもある。
温度と圧力に関する誤解
成形炸薬の装甲侵徹原理で「高温のガス・メタルジェットによって装甲を融かして穴を開ける」というような誤解をされることがあるが、前述した通り、装甲が液体として振舞うのは主として温度ではなく圧力による。メタルジェットは液体として挙動するが固相の金属その物であり、断熱系のため、ジェットの発生しているような短時間に爆発の熱が装甲に伝導し溶融するほどの高温にはならない。
長いねー。頭痛くなるねw

これは小さいけど副砲です。
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