宝塚記念が幕を閉じました。単勝1.5倍、ファン投票1位で迎えたキタサンブラックでしたが、直線沈んでいき9着惨敗という結果になってしまいました。

敗因について様々な憶測が飛び交っていますが、鞍上の武豊、そして清水師共に「分からない」とコメント。

果たして原因は…?僕なりに分析をして、仮説を立てたいと思います。

 

◎敗因は「レース」にはない

道中の展開に敗因を求めている方はそこではないでしょう。今日の馬場や、レース展開などを考慮して、キタサンが控えて、馬の中でのレースをするのは充分に想定できる事でした。また、1200mから連続で11秒台を刻むラップになりましたが、こういった持続力が求められるレースはこの馬にとってはおあつらえ向きの展開です。サトノクラウンに突かれる等ありましたが、全く持って許容範囲。いつも若干ハミを噛み気味で走る馬です。

 

また、馬場状態も大きな影響は無かったと言えます。この馬はストライドが大きく、一完歩の踏み込みが力強い馬で、重馬場は苦にしません。むしろ昨年の方が馬場状態は悪く、タイム差なしの3着に来ているので裏付けになります。この点は鞍上も同様のコメント。

 

◎「息切れ」ではなく「伸びなかった」

レース映像をもう一度見てみました。直線、一度伸びてバテているのでなく、追い出した瞬間からギアが一切上がっていません。スパートすらかけられないコンディションにあったと言うのが妥当でしょう。この点に関しては2つ可能性が考えられます。

・酷使による肉体的疲労

・馬への精神的ダメージ

春2戦の蓄積された疲労(特に世界レコードの春天)と、調教での負荷による肉体的疲労があった可能性は大いにあります。それが抜けきれず、更に馬への精神的ダメージにもなって、人間でいう「無気力」「倦怠感」があった状態で走っていたと考えます。

これはパドック映像からも読み取れ、春天や大阪杯の時は雰囲気にやる気が満ちていたのですが、今回はなく。敢えて言語化するならば、「はあ、やりたくないなあ…だるいなあ…」といったような感じでしょうか。

こうなると、海外断念は妥当で、更に秋天までに回復が見込める状況ではなさそうです。有馬記念直行でも完全ではないと思いますが、これがベターだと考えます。