仮想通貨に初の格付け ビットコインは「C+」、イーサリアム下回る


2018/1/25 有料会員

米独立系格付け機関のワイスレーティングは24日、世界で初めてとなる仮想通貨の格付けを公表した。最高格付けの「A(Excellent)」を得た通貨はない。ビットコインは上から3番目の「C+(Fair)」で、ビットコイン以外の仮想通貨「オルトコイン」の代表格であるイーサリアムの「B(Good)」を下回った。


格付けは全部で5段階あり、A、B、Cの次は「D(Weak)」と「E(Very weak)」が続く。それぞれにプラスまたはマイナスの符号も付く。消失コインや詐欺コインとみなされれば通常の格付け対象から外れ、「F」となる。

主な仮想通貨の格付け
ビットコインC+
ビットコインキャッシュC-
ビットコインゴールドD+
イーサリアム
イーサリアムクラシック
リップル
ライトコインC+
イオス
ビットコインがイーサリアムよりも格下となったことについて、ワイスレーティングは「取引急増にネットワーク(などのインフラ)が追いつかず、取引遅延や決済コストの上昇が生じている」などと指摘した。
ビットコインは昨年末以降の乱高下により国内外の取引所で決済遅延や投資家保護の問題が浮き彫りになっていた。市場では「妥当な結果」(仮想通貨の調査やマイニングを手掛けるアルトデザインの藤瀬秀平チーフアナリスト)との声が出ている。

今回はマイナーなオルトコインを含めて74通貨を対象に格付けが付いた。約7割が「C」格にとどまり、最も高い評価を得たのはイーサリアムとイオスの「B」だった。ワイスレーティングは今後も価格や取引速度などをデータ化し、必要に応じて格付けを変えるとしている。


仮想通貨には少なくとも1400種類のオルトコインが存在し、正体不明のコインが多い。中国や日米欧など20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁が3月に国際的な規制に向けて話し合うとみられるなど投資家保護の動きは強まっているが、どのコインが生き残り、どれで運用すればいいかという肝心な情報は乏しかった。

ワイスレーティングは1971年に設立された独立系の格付け機関で、銀行など金融機関の格付け業務を手掛ける。大手のS&Pグローバル・レーティングやムーディーズ・インベスターズ・サービス、フィッチ・レーティングスに比べると知名度は劣り、機関投資家の参考指標としては力不足だろう。だが、個人にとってはのどから手が出るほど欲しい客観的な情報の1つといえる。

アルトデザインの藤瀬氏は「格付けによってオルトコインの選別が加速するかもしれない」との予想を示す。格付けをすべて見るのは有料だが、個人投資家には既にある程度の情報が流れているようで25日にかけてはイーサリアムやイオスの上昇が目立つ。今後、新たに参入する個人の羅針盤にもなりそうだ。