メルマガでは、基本動詞を使ったフレーズをご紹介しているのですが、

 

最近また、基本動詞ってほんと会話によく出てくるなあと実感していますニコニコ

 

 

さて、

タイトルの「look up to」と「look down on」、

どういう意味でしょうか?

 

どちらにも、「look」という単語が入っていますねビックリマーク

 

 

 

look up to は、
尊敬する、憧れる

look down on は、
見下す、軽蔑する、バカにする


 

look up to」は、単語で言ったら
admire」と同じ意味になりますが、
口語では「look up to」もよく使われます。


「look」は 「見る」「目をやる」、

「up」は「上に」「上へ」という意味ですので、

look up」で「見上げる」となりますね。

 


そこに、

「ある対象に向いて」という意味の「to」を
付けることによって、

「下からある対象に向いて見上げる」
=(イコール)
尊敬する

ということになります。



ちなみに、
「尊敬」と言えば頭に浮かぶ「respect」は、

感覚的には「尊重」という
意味合いの方が大きいです。

なので、
上司や偉い人から、

We respect you.

などと言われた経験を
お持ちの人もいらっしゃるのでは
ないでしょうか。


これは、
彼らがあなたを「尊敬」している
というよりも、

 

「君のことを尊重しているよ、
一目置いてるよ」

といった意味で使っています。

微妙な違いなんですが、ニュアンスわかっていただけるでしょうか。



例えば、「イチロー選手を尊敬している」

と言う時は、

「尊重」より「憧れ」な感じなので、
look up to」や「admire」の方が良いですね。


My son looks up to Ichiro.
私の息子はイチロー選手を尊敬している。

こんな感じですね。

 

 

他には、

Who do you look up to?
あなたは誰に憧れていますか?


I’ve always looked up to him for his courage.
私はいつも彼の勇気に対して彼を尊敬している。
(私は彼の勇気のあるところを尊敬している)


こんな感じで使います。



対して「look down on」は、


「down」は「下へ」「下に」という意味ですね。
「up」の反対の意味です。

よって、「look down」で「見下ろす」となります。



 

ここまではイメージしやすいですが、
なぜか最後に
on」が付いていますね。


「on」のコアイメージを
「上に」と覚えている方も
いるかもしれませんが、
~に接触して」です。


だから、
on the wall(壁に)
on the ceiling (天井に)

といったように
「上に」とは訳せない場面でも、
「on」を使うんですね。


よって、
ここでは単に「~に向かって」と方向を表す
「up」ではなく、


視線を下に向けて、
視線をそこに接触させて
くっつけておくイメージで


「on」を使い、
look down on
となるわけです。


人を尊敬する時軽蔑する時

この2つのシチュエーションを想像していただくと
わかりやすいですが、

尊敬する (look up to) の時には、
その方向に一直線で見上げますよね。


軽蔑する (look down on) の時には、
それを見下して視線を離さない
(視線を接触させておく)
 

感じではないでしょうか。


なんとなくイメージ掴めて頂けたでしょうか。

 

 

例えば、こんな感じで使います。


A: What’s wrong?
B: My boss always looks down on me.
He thinks I’m not good enough for this position.

A: どうしたんだい?
B: 僕の上司がいつも僕を軽蔑するんだ。
彼は僕がこの地位にふさわしくないと思っているんだ。


He doesn’t look down on any people.
彼はどんな人も見下さない。


I can’t agree with your opinion but it doesn’t mean I look down on you.
私はあなたの意見に賛同できませんが、それは私があなたを見下しているってことではないですよ。

セットで覚えちゃいましょうウインク