私は  機内に いた。

 

  明日から 始まるシータ・ヒーリングのインストラクター・セミナーを受講する為 東京へ向かっていた。

 

  昨夜は ピクニック前夜の小学生のように、ワクワクして あまり眠れなかった。

 

  ずっと働きずくめだった為、 今までの人生の中で 長旅というのは ほぼ経験が なかった。

 

  窓から眼下を 見下ろすと、 わた菓子のような 雲が見えた。

 

  第7層にいる 感覚になった。

 

  

  飛行機は 定刻通り 羽田に到着した。        東京!  ついに 来たぞ!!

 

  友人Aと 連絡をとりながら ホテルへ向かった。 旅慣れしていない私を 気遣って ホテルまでの交通手段と

 

  時刻表などを Aは ラインで送ってよこした。  その優しさが 身に沁みて 有り難かった。

 

  Aのおかげで すんなりホテルに たどり着いた。  チエック・インをすませ、ベッドに横になった。

 

   Aとは 18時に会う約束をしていたが、 『仕事が終わらず、遅くなる』と連絡が入り、更にその30分後、

 

 『 食事を とっていて。』 とラインが来た。  Aは 若く美しい 女社長様なのだ。

 

  私は ホテルの近くの コンビニで 軽食を買った。

 

 『やっと 終わった! これから すぐ行くね!』  Aはタクシーで乗り付けてくれた。

 

 降車した Aと ハグしあった。  4ヶ月ぶりだった。

 

 

  私達は こじんまりした イタリアン・レストランに入り、レモン・シャーベットを食べながら

 

 話に花を 咲かせた。       Aの元気そうな顔を見て 私は 安心した。

 

 そして 改めて 忙しい中、 私に会う為に 貴重な時間を割いてくれたAに 私は心から 感謝した。