先日12月12日に牛込箪笥区民ホールにて開催された竹田研究会に参加してきました。
竹田先生自体は何年も前から「そこまで言って委員会」という読売テレビの番組で存じ上げていましたが、お会いするのは初めてでした。
日頃から大学で博士号を持つ大学教授の講義を聞いていますが、それに劣らぬ、いやそれ以上と言えるほど面白い話をしていただきました。
以下、私の印象に残った点を述べさせて頂きます。
・天皇陛下のお気持ちについて
私自身何の違和感もなく使っていた「生前退位」という言葉ですが、この「生前」という言葉について、生前という言葉は
(1)すでに亡くなった人が生きていた時
(2)まだ存命だが、もう間もなく死ぬ人について話す時
以外には使われない言葉であり、そういった言葉をあろうことか天皇陛下に使うということはもってのほかであるとお話しされていました。
また、三笠宮寛仁様がお隠れになった際、産經新聞は「薨去」という言葉を使ったのに対し、他の主要紙はそろって「ご逝去」などと報じていたことについても触れていました。
(尚ここでしんぶん赤旗が「死去」と報じていたと茶化して会場の笑いを誘いました笑)
この「薨去」という言葉は、正直私も知りませんでした。
中には薨去という難しい単語をわざわざ使わなくても伝わるようにする方がいいのではという声もあるようです。
しかし竹田先生は忘れられて淘汰されてよい言葉もあればそうではない言葉もあり、皇族の方がお隠れになる際に使われるような言葉は忘れられるべきではなく、またそれらの言葉を継承していくのが新聞やメディアの役割であると力説していました。
これには私もただただ納得する次第でした。
・韓国大統領の弾劾について
タイムリーな話題として朴槿恵大統領の弾劾可決についてもお話しされていました。
元々韓国の話をさせると右に出る者はいないほど弁の立つ方ですので、とても面白かったです。
もちろん、韓国の国民が大統領に対して怒りを表すというのは国民感情としては理解できます。
しかし、アメリカの大統領が変わる、しかもトランプ氏という異色の方が世界のトップたるアメリカの大統領として君臨するこの世界状況の中、韓国国内のトップが機能不全になってしまうことは今後の米韓関係において取り返しのつかない禍根を残しかねないとの指摘がありました。
その通りだと言うほかありません(笑)
私自身も国際政治学を学んでいてつくづく思いますが、「世論」や「国民感情」というのは時として外交の障壁になるということを我々は認知していなければならないと思います。
国のトップのみで話を済ませる貴族外交(古典外交)を打ち破ったナポレオン戦争以降、国民が戦争に直接的に参加するようになりました。
そして「民主主義」を謳う革命というのは往々にして悲惨な結果のみを残します。
政府を倒すことが目的になってしまい、いざ政府を倒したとてその後の国家運営や行政管理のことについては微塵も考えていないのが相場です。
今回の韓国大統領弾劾についても同じことが言えるのではないかと思います。
・今後の世界秩序について
周知の事実ではありますが、現在の国連はアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中華人民共和国が五大国として君臨しています。
しかし現在の世界情勢を見てみるとどうでしょう。
アメリカはイラク戦争を起こし、イギリスはEU離脱を国内で決定し、ロシアはクリミアに侵攻し中国は海洋進出を進めています。
本来平和を保つための五大国が問題だらけです。
ロシアはGDPは世界12位で、主要産業は天然ガスなどの資源です。
ロシアといえば「恐ろしあ」というイメージがありますが、実はたいしたことないと言われてました。
核兵器を持っている点以外ではロシアに恐ろしいところはなく、頼みの天然資源もクリミア問題への経済制裁で輸出が上手くいかない状況にあり、今後衰退していくことはほぼ間違いないとの予測でした。
中国についても同様で、一人っ子政策の長年のツケを払う時が刻々と迫っており、今後人類史上類を見ないスピードで少子高齢化、人口減少が起こっていきます。
また、リーマンショックを乗り切るために散在した公共事業などへの融資のこげつきが山積し、遅かれ早かれ中国経済が失速していくのは間違いないです。
元々安い人件費を売りに世界の工場として発展してきましたが、今となれば中国内の人件費は向上し、日本の多くの企業も東南アジアへ拠点を移しています。
そこで竹田先生が提案されていたのはG7です。
G7はロシアも中国がおらず、第二次世界大戦時代の枢軸国と連合国の主要3国にカナダが加わっている集まりです。
メディアでは米中露の3か国で世界秩序を守っていくとの報道が多いですが、どうなるかはわかりませんね。
他にも、ここには書ききれないほどの有意義なお話が聞けました。
2時間喋りっぱなしでしたが飽きることなく楽しませていただきました。
皆さんもぜひとも参加してみてください。
以下に竹田先生が紹介されていた本を列挙しておきます。
私は現在旧関東軍の石原莞爾さんについて調べている最中ですので、満州国に関する竹田先生監修の『「満州国建設」は正当である』をこれから読み進めていこうと思っています。
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![]() | 「満州国建国」は正当である 2,160円 Amazon |
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