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新米塾講師の日記

今年度より始まる塾講師としての日々の記録です。

水を飲もうとしない馬を水辺に連れて行ってどうなるでしょうか。では泳ごうとしない子どもをプールに放り込んだ結果は?
  こんな事が予測できない保護者の子供はそれだけでかわいそうです。もちろん前者は当然水を飲みはしないし、後者も岸に上がるか足を着いてしまい、泳ごうとせず、最悪の場合には溺れてしまうでしょう。何一つ成果はありません。
  そもそも勉強の成功法は1割の理解と9割の定着です。自ら進んで勉強に取り組む姿勢がない子供はどんな有名な進学塾に入学させてもその効果がないことは明らかなのです。また、そうして覚えた公式などはほとんどの場合、単元が変わるなどあまり使われなくなると忘れてしまい、受験時にその記憶は全く役に立たないということが多いのです。その場しのぎのために塾に通わせているわけではないはず。そうならないためにも本人が自らやる気を持って勉強をするべきです。
  しかし、中には「やる気を出させるのも塾の先生の仕事」と言う保護者がいたりして驚きます。確かにお金を払って私教育というサービスを受けていると考えればその要求も一理あると言えるかもしれません。また実際にそういったやる気を出させる教育、といったテーマを掲げた塾が存在するのも事実です。ですが親が塾というシステムを利用しているに過ぎないのであれば目的意識を植え付けるのは保護者責任であることは当然です。塾は学校や幼稚園ではなく、あくまで自主的な学習空間です。その生徒一人のために一般サラリーマンの平均年収以上の授業料の支払いを約束できるのであれば別ですが、そういう親に限って安いコース選択をしてパートが忙しいからと我が子のしつけを放棄しているのが現状なのです。
 親として我が子に塾通いの目的とその姿勢を説くことは当然であると同時に人から教わる場合の最低のマナーを心得させることが大切です。今回を機に、塾の在り方を考え直してみてはどうでしょうか。保護者自らが模範となって何のために勉強するのか、塾という場はどういう場所なのか子供に説いて下さい。親が反省する姿が大切なのです。その姿を見れば子供もきっとやる気になるでしょう。